こちらは1998年公開のSF映画「エイリアン4」に登場するエイリアン“ニュー・ウォーリアー”↓

クローン・リプリー“No.8”の体内より採り出されたクィーンから繁殖したこのウォーリアーには人間の遺伝子がより多く含まれておりシリーズに登場するエイリアンの中でも特に知能が高いことで知られています↓

劇中では人間相手に罠を仕掛けたり仲間同士で意志疎通を図ったりとこれまでのエイリアンには見られない行動を取って我々を驚かせました。
また口から酸性の液体を吐いて攻撃したり趾行性の後脚に加えヒレや水掻きを保有し、シリーズで初めて水中を泳ぐ姿を魅せたエイリアンでもありました↓


それらの身体に見られる生物的な意匠は正に“ニュー・ウォーリアー”の由縁ではないでしょうか??
ヘッドに関してはこのエラが張って前に突き出た顎が特徴的でそれが魅力の1つでもあります↓

こちらはマケットを制作中のジョーデュ・シェル氏↓

最終的なデザイン・マケットはこんな感じになったそうです(^▽^)/

また、今年4月に開催された「エイリアン・サピエンス」ではそんなニュー・ウォーリアーの貴重なオリジナル・プロップを間近で拝見することが出来ました(゜∀゜))))↓

フードを覆う網目状の異物は撮影の際、大量に掛けられた粘膜が凝固した物だそうです↓


さて、ずいぶんと前置きが長くなりましたが今回紹介しますコレクションは先日お伺いした「大日本工房」で見掛けたニュー・ウォーリアーのLSヘッドになります↓

実はこの日、なんと嬉しいことにオーナーで在られるeno氏からオファーをお受けしたのでした(^▽^)ゞ
そのまま車に積んで遠路はるばるギャラリーへと無事嫁入り・・・(^=^;))))
たいへん貴重なアイテム故に手を加えるのには少々抵抗があったのですが歯に1カ所クラックが入っていたのでリペアすることにしました(^д^;)

また欠損したという訳では無さそうだったのですが左下の奥歯が1本見当たりませんでした(笑)↓

元々、オリジナル・モールドに無かったのかまでは不明ですがちょっと気になったので右側の奥歯を複製することに・・・(^^;)↓

その後、インナーマウスも含め歯を全てブラックアウト↓


その上からメッキ調シルバーを吹いてその後、ブラックで陰影を付けました↓


ディスプレイ用に頂いた木製の簡易台座もお化粧直し↓

そして完成したのがこちら~(^▽^)/
映画「エイリアン4」に登場したエイリアン“ニュー・ウォーリアー”のLSヘッドになります↓


なんでもeno氏曰く、これは「ブルース・ハンシング」スタジオにてオリジナル・モールドから抜かれたプロップ・レプリカなんだそうです(^ω^)
ちなみにモールドが壊れる最期に抜かれた6体の内の1体で後期の物とのこと。
ブルース・ハンシング氏特融のペイントが施された逸品です↓

頭部は樹脂製で首から下はラテックス製↓

ですが内側は首元から頭部に掛けて全てFRP補強が施されております↓

なので経年による変形及びヘタレ防止対策は万全ですよ~(^ε^)
『口元の腱のみ純ラテックス製なので1カ月に1回、艶出し保護剤でのメンテナンスをお願いします。』とのことでした↓

もちろん劇中同様、腱は3本仕様ですよ↓


口の奥に覗くインナーマウスは劇中シーンを彷彿とさせます↓


頭部に網目状の異物をラテックスで再現しているところがポイントです(笑)↓


そしてフード内部のディテールがこちら↓

※写真(上)はスタントスーツに結合されたヘッドピースで写真(下)はスカル・キャップに固定されたアニマトロニクス用ヘッドピース。
当ヘッドのフードには経年による変色が認められるも内部のディテールはしっかりしているみたいです↓

最後にこちらは先月開催されたワンフェス2016[夏]のCoolPropsさんブースにて展示されていたニュー・ウォーリアーのプロトタイプ↓


撮影に使われたヘッドには数タイプ(個体差)が有り顎の形状も様々だったのですが↓


このマケットに近い顎をしたウォーリアーもまた楽しみでなりません!!!(^▽^)↓

いつかこのヘッドと並べて楽しみたいと思います♪

という訳でこの度、とんでもなく貴重なアイテムがギャラリーに加わったのでした~(^∀^)/
