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☆☆☆

ベージュのレインコートに長い髪を振り乱して、一人の女性が、
飛び込んで来た!

「こんな夜は、たまらないの!」

「忘れられないの!」
「あの人の唇….あの笑顔…」

嵐の夜に彼は去って行ったらしい~

「死に別れなら、あの人の幻を抱いて生きるわ」

彼は、隣町で、今も独りで住んでるらしい~

「近いのに、途方もなく遠いの」
「逢いたい!逢えない!」

カギ尻尾の占い師には、何もかも解ります

路地裏の面々には、理由も訳もな~んも要らない
唯々、目の前の人と同調して、清浄な愛で、ホンワカ包んであげるだけ~
天井裏に棲むシマフクロウが、占い師のテーブル上に、舞い降りて…

そっと、目を伏せたまま、彼女の話を聞いている
長い髪の美しい女性は、大きな瞳に涙をいっぱい溜めて、
振り絞る様に、切なさを訴えます

「彼以外では、ダメなの…」

草花は、甘い香りをたたえ
小鳥たちは、透き通った声で、歌います!

シマフクロウが、おもむろに口を開いた
「お嬢さん、温かい飲み物でも、どうだい」

マグカップには、温かいミルクココアが注がれて居ます

一口飲んで
「あったか~い、甘い~」

一同は、ホーッと安堵して…
小さな笑い声が、連鎖する…♪

女性は、干し草の上に横たわり、
その周りをにゃんこたちが、
取り合いっこして、くっつく

美しい寝顔ですやすや…♪

外は、嵐が吹き荒れて居ます

占い師がポツリ…
「彼の方も、恋しい人を想いながら、膝を抱えて、眠れぬ夜だね~」

シマフクロウも頷いて、
「難しいんだネエ、人間てのは…」



(=^ェ^=)