夜空を見上げてごらん…

夜、お家へ帰る途中、ふと夜空を見上げた…。
そしたら、月のまわりに大きな光の輪が出来ていた。
「月がさ」と呼ばれる、光の自然現象だった。
普段、ゆっくりと夜空を見上げることなんてなかったのに…。
実はこれも地震の影響で、
計画停電に加えて、節電が実施されているため、
都心は地震前に比べて暗い。
…というよりも、これが本当の夜の暗さで、夜がこんなに暗いとは思わなかった。
もしかしたら、星だってきれいに見えるのかも…。
スーパーに買い物に行った時もそうだった。
あまり気にしていなかったが、
普段、並んでいるパンやお水が並んでいないだけで、何故か不安を感じる。
別の言い方をすれば、おにぎり1個がすごくありがたく思う。
特に被災地でおにぎりを食べる人たちの笑顔は勇気づけられる。
そこで、パパは思った。
今までが便利過ぎて、モノを直感で感じる感覚を忘れていたと…。
たとえば、
月の光や星の輝き、無音の生活、食べ物の大切さ、人と人との対話…。
つまり、人間が自らの生活を便利にしたため、何かを忘れ、何かを失っていた。
人によって、その受け留め方は違うものの、
地震によって何かを得た気がする。
そして、レイさんは先週から続く余震によって、常に緊張状態だったようだ。
やっと余震も収まりつつ、今は寝言を言いながら寝ている。
多分、まだ余震で揺れている夢でも見ているのだろう…。
レイさんには、一体何が起きているのかは分かっていないと思う。
だからこそ、パパがお家に帰り、「遊んで、遊んで!」とせがんで、
無邪気に遊ぶその姿、その表情を見ると疲れも何も全て忘れる。
この地震によって、皆が何かを得て、一致団結し、強くなることだろう。
被災に遭われた方、お見舞い申し上げます。
絶対に負けるわけにはいきません、地震如きで。
自分を信じてがんばりましょう!