まず、ダイエットをする上で重要なことは己の身体を知ることだ。
まず、今ある身体はどのようにして出来たか。
それは過去食事をしたもので形成されている。
当たり前のことだが、そこを意識するのとしないとではずいぶん違う。
たるんだ腹の脂肪…二の腕の脂肪。
身体を動かす時に間違いなく使用する筋肉。
脳や循環器系を動かす栄養素などなど。
口から摂取したもので我々の身体は動いてる。
そもそも人間の身体には今の身体を維持するシステムが常に働いている。
これをホメオスタシス(恒常性)という
。
たとえば傷を受ければ修復する、内部に菌やウィルスが侵入すればそれを排除し正常を保とうとするシステムである。
ダイエットにとってもこのホメオスタシスは見事に稼働する。
痩せて行く身体をなんとか現状のまま維持しようとする力だ。これを停滞期という場合もある。
ゆえにダイエットが苦しいのはその流れに反しているからである。
変化とは常に苦しみがつきまとう。
次に、
この世にある全ての生物は誕生して以来激しい生存競争にさらされてきた。もちろん人類も含め、あらゆる動植物だ。
弱い種は淘汰され強い種は現在も栄華を誇っている。
それぞれの生物が様々な工夫や進化を繰り返しなんとか現代に生きている。
ヒトの身体もその厳しい環境に対応できるようにできているのだ。
(インスリンというホルモンもその機能の一つだが後途)
石器時代、ヒトは狩りをし木の実を食べ生活していた。
時には全く狩りが成功せず飢えたこともあっただろう。
時には狩りが大いに成功したり木の実もたくさんあり腹一杯食べれた時もあっただろう。
人体はそんな不安定な食糧需給の中でも生命を維持しようとする力が大いに備わっている。
しかし時代は進み稲作や農耕の技術が発達するにつれて、人類の食生活は大きく変わった。
コメや小麦、芋などの炭水化物を原料にした食生活にシフトしていったのだ。
実は人間の身体にとって一番効率良くそしてすぐさまエネルギーに変わるものは糖だ。
もちろんコメや小麦に多く含まれるものだ。
しかし、当時は不作凶作にさらされることもあったろうし現代のように科学技術の発展によって自動化された世界ではないのでカロリー消費は現代人の比にならない。
一部を除き、肥満は少なかったようだ。
時は現代、農耕技術の発展や大量生産を成し遂げ少なくともこの日本において食料は非常に簡単に取得できる。
さらに自動化や仕事の形態の変化により身体を動かす機会も格段に減った。
しかしヒトが生命を維持するシステムはなんら変わっていないのである。
ではその流れを詳しく説明しよう。
まず、糖質を摂取した場合…。
①糖質摂取
↓
②ブドウ糖(グルコース)として血液に入る
↓
③血糖値が上昇
↓
④膵臓からインスリンというホルモンが分泌
↓
⑤筋肉に血糖を取り込む(上限あり)
↓
⑥血糖値下がる
↓
⑦しかし余った血糖はインスリンにより中性脂肪に変わり、脂肪細胞に蓄える。
これが一連の流れだ。
さらにこのインスリンの働きのもう一つの特性がある。脂肪細胞は安静時に中性脂肪が分解され血中に放出されるが、その脂肪分解を阻害抑制するのがインスリンなのだ。
そもそも中性脂肪とは本来飢餓に備えた備蓄のエネルギーだ。
糖質を中性脂肪に変えるインスリンの働きは飢餓を乗り越える人体の知恵だったのだが、現代のように3食炭水化物などの糖質を取り動かなければもちろん太るわけだ。
よく肉や揚げ物などの脂質の多い食事が肥満の元と考えられているが、実はこの糖質こそが肥満の原因ではないかと言われている。
なぜなら三大栄養素の中で、真っ先に使われるエネルギーが炭水化物などの糖質である。次が脂質で最後にタンパク質である。
つまり基礎代謝以上に糖質を摂取すれば脂質をエネルギーとして使う前に糖質で満たされ、さらに余れば肥満につながるのだ。
この「糖質制限ダイエット」の真髄はそこにある。
簡単に言えば糖質を制限し、脂肪をエネルギーとして使おうという考え方だ。
次回、さらに掘り下げて書こう
(参考文献Tarzan10月号、)
