キョロキョロさんちに爪掻きの本綴帯がありました。


そのお嫁入りに買ってもらった帯は大変締めやすく、

ウインクさんはその帯を大変重宝しておりました。

過去の写真をみたらセミフォーマルはほぼその帯、というくらい重宝したのでございます。


本綴帯は桐の箱に入っておりましたが、フォーマル事の行事がほぼなくなって、しばらく箱は開けられないままになっておりました。ついでにキョロキョロさんちも大変空気の通りのよい(笑)築40年の社宅から、新築の密閉されたマンションの最下階へ引っ越しました。


ある時、ふと、桐の箱を開けてみると、なんとも無惨。

白い綴帯には黄色いシミが点々と付いていたのでございます真顔


黄色いシミをどうしようか、しばらく思い悩んだショボーンさんはその帯をチェーン店の呉服屋に持ち込みました。

チェーン店の呉服屋さんのおねえさんは、とりあえず丸洗いしてみましょうと、丸洗い(揮発溶液を使ったクリーニングのこと)に出してくれました。


しばらくたって丸洗いから帰ってきた綴れの帯のシミは全く取れていませんでした。それどころか白い帯が以前よりグレーっぽくなって帰ってきた気がとてもしておりました。チェーン店の呉服屋さんのおねえさんは、「さっぱりしましたね」といいましたが、キョロキョロさんは

むかつきどこがやねん

と思いながら持ち帰りました。 

ちなみにそのチェーン店、古い着尺を洗い張りに出しましたら、「穴が空いてしまいましたね」と引き取りの時にいう、でもしっかりお代は取るお店なので、最近は悉皆を利用してません。


さてそんな残念な綴れ帯を手にしながらも、またまた月日がたちました。

そんな時に、京都で綴れを織る体験をすることになりました。爪掻きの綴れの工房です。やっぱりせっかくなのでお気に入りの綴れの帯を締めたいと思いました。そんな話を普通のクリーニング屋さん(チェーン店ではない)にすると、クリーニング屋さんは予算を決めてくれればシミ抜きしてあげる、と言ってくれ、結果、時間と予算を考えて表から見える前腹と太鼓の位置だけ黄色いシミを取ってくれましたニコニコ

数カ所でしたが、大変な労力だったようでしたm(_ _)m

照れさんは喜んで綴れ帯を締めて工房へ体験に行きました。


またまた月日がたちました。キョロキョロさんはきもの文化検定のパーティーに出ることに決めました。そのお気に入りの綴れの帯を締めることも候補にいれましたが、如何せん見えるところ以外はシミがたくさんある帯なのでございます。訪問着にそれはちょっとどうかと思い、綴れの帯を締めることは断念いたしました。


キョロキョロやっぱり黄色いシミを相談に行ってみようびっくりマーク

(先述の普通のクリーニングさんでも取っていただけるかもだけど、予算もだけど量が多すぎて申し訳なくて)と、きもののシミ取りを専門にやってくださるお店に相談しました。


以下キョロキョロさんのシミ取り行脚?が続きます。


(その1)電車で行ったシミ取りの店

これは無理ですね、と一瞥して言われました。じゃあ自分で洗っても良いですかねはてなマークと聞きますと、ご自分のですし、好きになさってください、と言われました。


(その2)鎌倉の知人が教えてくれたユーチューバーの京都のシミ取り屋さん

電話で問い合わせをしました。話をしているうちにオットや西陣近くの小物職人さんの実家の近所の幼稚園に通われていたことがわかる。まあ、それは余談で、経験上シミ取りはかなりの高確率で難しい、と、まずは丸洗いをしてアイロンをかけたことで熱でシミが定着してしまった可能性を示唆されました。それから綴れの帯は自分で洗ったら締めれなくなりますよ、と警告をいただきました。

貴重なご意見ありがとうございました。

戻すことになると送料が大変だから、何かついでに直すものがあれば一緒に送っていただいたら拝見はできますよ、とのことでした。(話が弾んでラインのお友だち登録してしまいました)。


ショボーンその後、どうせなら、と、一旦リグロインとブラシで叩いて、自分でシミ取りを試みました。シミは表からみたら薄くなりましたが、裏側からみたら更に濃くなったようでした。ついでにブラシを激しく使ったので、繊維も少し毛羽立ちが出来ました💦


(その3)いつもの悉皆屋さん

いつもの悉皆屋にも持って行ってみました。十日町の帯専門の悉皆の会社に送ってくれましたが、一応シミ取りを試してみていただけましたが、取れないと判断されて戻ってきました。自分で薬品を使ったりしなかったら良かったかも?と言われました。


(その4)雑誌に載っている京都の悉皆屋さん

電話で問い合わせました。やはり難しいと思いますけれど、ついでの時があればみますよ、とのことでした。


キョロキョロここで、リサイクルで爪掻き本綴れの安くて良いのがあるんじゃない?と探してみました。ですけど、なかなか気に入った柄がないのですよ。自分の綴れが気に入っているのでしょうね。

それと、家に他にも綴れの無地が3本あるのですが、そのうち一本は非常に締めにくく、もう一本もちょっと締めにくい。でも、あと一本は大変締めやすい。

つまり、自分の中で綴れは締めにくいVS締めやすいのが大きく分かれる帯なのです。

いつかリサイクル店で安くて柄が良いものを見つけられたら買うかもしれませんが、ネットで冒険はやめておきます。とにかく今は無理な買い物はせずと言ったところです。



(その5)他のやり方をしてくれる京都の工房←今ココ

シミ取りが駄目なら色を目立たなくする?色かけしていただく?何か方法はないかと、帯の色を替えていただいた京都の工房さんにも最近相談しまして、今見ていただいているところです。

帯の幅が加工中に若干狭くなるかもしれませんが、やってみます、とのことです。


さあ、どうなりますでしょうか?失敗しても仕方ない覚悟で、運よくお気に入りの綴れ帯をもっと使えたらと願うのでした。


問題のシミ