昨日アメブロのゆかりさんのところでメイクの話にコメントを入れて、ふと気付いたことを書いてみます。


まだ子どもが小さくて専業主婦だった頃なのですが、所謂ママ友が、下着や化粧品の試着会やメイク講習会なんかに誘ってくれたんですね。それも高くも安くもない、主婦が贅沢しなければ手が届く価格設定の商品の。

パーソナルカラーに合うメイク講習会なども参加しましたね〜。

それで細々買っているだけのユーザーだけなら良かったのですが、


そのうち

「あなたもこのお仕事を始めてみない?」と誘いの言葉がかかります無気力


なんでも、売った金額の4〜5割が自分の利益で、その上のランクにいる人に自分が売った金額の1〜2割が入るシステムになっているそうで、つまり、上の人は直接商品を売らなくても自分の店子が売り上げた分の一部が収入として入ってくるのだそうです。


そもそもはじめに投資費用が必要だったり、一定金額の売り上げがないと開業出来なかったりしましたので、もちろんお断りしましたが、

「仕事を始めてみない?」と誘ってきたその人たちに、私は、失礼かと思いながらもつい聞いてしまいました。

「それってネズミ講(=マルチ商法、ネットワークビジネスともいう)じゃないんですかはてなマーク


するとある人はこう言いました。

「人の輪よ、人の輪を広げていくの真顔


なんか怖い。

人を利用して、自分が楽して利益を得る商売は、信用ならん不満

と思いました。



さて、楽して利益を得るとは申しませんが、なんだか着物の販売システムもどうなの?と思う処があります。


友人の西陣近くの小物職人さんのお子さんの幼稚園や小学校の校区に、西陣織の職人さんの家があり、有名な帯屋さんの織り子さんなのに、お家はボロボロ…という話をずっと昔に聞いたことがあり、皆でなんでかなあ?と言っていたことがありました。


とある呉服屋さんのブログによると、着物の価格は、問屋さんが作り手さんから仕入れた価格の2倍で呉服屋さんに売って、呉服屋さんは消費者にその3倍の価格で売るので、私たち消費者が手に入れる着物は作り手さんが売った価格の6倍になっているという話でした(サービス品などは除く)。


この話が本当かどうかわからないけれど、作り手さんが頑張って作っても安い賃金しかもらえないという話は私も聞いたことがあります。

白生地を作っているとあるメーカーに就職しても初任給から生涯賃金が上がることはないとか、高価な帯屋さんの織り子募集の条件をみたら月給が月2万円だったとか(師弟制度があるのかもしれないですが、それでもその給料では生活できませんね)。

ぐすん


最近はその販売システムを離れて、問屋さんや呉服屋さん経由でなく、直接消費者にアプローチされている作り手さんもおられますし、そういう作り手さんが集まったイベントもあります。作り手さんの利益が増えることは良いことだと思います。


頑張って作ったものを低い価格で買い取られた作り手さんは貧乏で、その作品を高く売った利益でブランド品を身に着けて外車に乗っている呉服屋さんがいるとしたら、やはり信用ならん、となるかと思います怒り

とは言え、全ての作り手さんが自分の作品を消費者に積極的にアピールできるわけではないでしょうし、そのために問屋さんや呉服屋さんが良い商品を紹介してくれるのだと思っています。

作り手のこと、商品のこと、消費者のことをきちんと考えてくれるお店は歓迎です。予算がありますから、よほど好きなものでなければ、買えないですけれど。










真面目な話もいたしましたが、

下世話な話もします。


え?何かあったのかと言われたら、

「あの着物着ておられますか?(超訳=着ないなら売りませんか?)」と言われるけど、委託した着物のおカネがほとんど帰って来てないお店があって、催促したらのらりくらりした返答で困ってたりね…


真っ当な仕事が評価される世の中でありますように。




※今回コメント欄お休みします