神奈川の三浦半島の先に城ヶ島という島があります。
島と言っても橋で渡れるんですけどね
その城ヶ島にちなんで北原白秋さんが詩を書いて、曲をつけられて歌われています。
雨はふるふる
城ヶ島の磯に
利休鼠の雨がふる
さて、YouTubeで聞くと、「利休鼠」を皆さん「りきゅうねずみ」と歌われています。
「りきゅうねずみって何?」
と家族も聞いたので、りきゅうねずみの雨って、
こんな感じかしら
ネズミの雨💦コワイ
…
さて、
利休鼠とは、色の名前です。
江戸時代後期、衣服が贅沢になり、幕府が豪奢禁止令をのお触れを出し、庶民は茶色か紺色か鼠色しか許されなかったそうでございます。なら!ってんで、茶色にもいろいろな色の茶色を、鼠色のにもいろいろな色の鼠色を庶民は作り出しました。これを「四十八茶百鼠」と申します。別に茶色は四十八なわけでなくて、いろいろある語呂合わせです。
四十八滝とか四十八池とかありますね。
先述の利休鼠は千利休さんが好んだ鼠色ではなく、利休さんなら好みそうな感じのわび・さびのある鼠色という意味だそうです。私は「りきゅうねず」色と呼んでいます。
茶色なら芝翫茶や團十郎茶など歌舞伎役者に因んだ色があったりしますよ
池田由紀子先生も、青や茶色はすごくたくさんの色があるから、実際持ってきて合わせないとイメージでは上手くいかないとおっしゃっていました
小ネタでした。