前回黒帯に刺繍していただいた中村刺繍さん。
一日体験に伺ったことがあります。かれこれもう6-7年くらい前になりますでしょうか。
着物着て行くとプレゼントもらえる京都夏のキャンペーン中でしたが、ブログをやっていなかったこの時の写真は、一枚もなしでした
着た着物は紡績糸の上布だったというのは覚えております。
中村刺繍での一日（2時間半）体験。
作ったのはこちらでした。
箸袋（使ってるものですからシミ有り、ご容赦を〜m(_ _)m）
この花２つ刺繍するだけで約１時間半くらい
ご一緒した西陣近くの小物職人さんは、針仕事が得意分野ですから、スイスイ刺繍されてました。
布目に沿って針を入れるのですが、縮緬はうねってるからなかなか布目がわかりませんでした。
でも何もないところから糸目が立体的な面になっていくのはすごく面白かったですよ
中村刺繍さんにはその数年後、刺繍のお願いをしました。
母が結婚する時に祖父母が誂えた着物です。
ザ昭和ですが、大好きな着物です
20年くらい前はいっぱい着ましたよ
その後着ないで置いているとシミが出まして
一旦洗い張りをしてもらい、必要な箇所は修繕をして欲しいと京都の悉皆屋さん（店名は伏せさせてください）にお願いしたのですが…
帰ってきたら
上前の一番目立つ箇所に
うわ
染料剥げてる。そのくせ変な太い線の金泥付けてる。
この状況あかんやん…
なんでこの菊の花だけこんな風にしたのかなあ
というのを発見しまして…
そこのお店に連絡しますと、これ以上イジると生地が古いから破れるとか、もともとボロボロだったとか言われましてね…
着れるように良くしてくれるのが悉皆屋さんなのでは
お金をかけて着物が駄目になりそうだなんて
この着物大事なのに。
シミは取れても悉皆の失敗（だと私は思っております）にずっと悲しんでおりました
大事な着物は余程信頼している悉皆屋さんに頼まないと、とんでもない目に合います…（ネットで調べたお店）
教訓でした。
そして、ある時閃いた
刺繍よ、刺繍
中村刺繍さんに可能か、聞いてみましょう
いろいろ相談して直していただきましたよ
こーんな感じ
美しく蘇りました。
お値段も正直に言うと、３人諭吉さんくらいで直せるだけの範囲で、とお願いしました。周りの剥げた金糸も変えてくれました。
そういうわけで中村刺繍さん、ありがたいお店です。
いつか暇になったらレッスン受けたい（全国でレッスンして通信講座もあり）、と思ったりしています
最後に
リクエストいただいたので、前回の黒帯の刺繍のアップです。
袷用前
お太鼓
絽前
絽お太鼓
途中一部不快になられたかもしれませんが、悪口を言うのも嫌だし蒸し返すのも嫌なので（そういうわけでその悉皆屋さんの話はコメ欄でもなしでスミマセン）、マア、結果オーライ、そういうこともあったんだなあ、とご容赦くださいませ。