白露。9月8日頃〜。
夜分冷え込んで来て、朝晩の寒暖の差から草木に露が付き始める時期です。
蕪村も「白露や 茨のとげに ひとつづつ」という句を詠んでいます。
白露の頃の行事として、翌日9月9日は重陽の節句があります。菊の着綿=菊綿は、8日に菊の花の上に真綿を被せ、翌朝菊の露で濡れた綿で肌を拭うと老を棄てることが出来るといい、平安朝の女房の間で行われたそうです。
白露に因んだ着物のコーデです。
着物 赤城の座繰り糸の生紬
帯 生繭の帯「紫雲」からん工房さん
帯揚げ 楊柳
帯締 藤岡組紐さん
帯留 象牙の菊(母の)
早朝の様子を紫雲の名がある帯で表し、帯留に菊の花を付けました。キラキラ光る露を表すものがあれば更に良いなと思いながら、記事を書いていましたが、
この記事の宝石展に因んで買った糸魚川のヒスイの根付を付ければ良かったことを、たった今気づいたのでした。
生紬については興味深いお話があります。興味のある方は↓をお読みください。
余談ですが、父が紫雲に縁のある人でしたので、この帯もそれで購入することにした次第でした。本日父の誕生日であり、命日です。