日曜日。

出かける途中で、離れている犬を見た。

首輪がついている。

付近に飼い主が見あたらない。


もしかして、迷い犬かも。


そう思ったけど車から降りて近づくことはできなかった。

帰りに探してみたけど、もうその犬の姿はなかった。



今朝。

十字路で信号待ちをしていたら、向かい側の横断歩道を

黒のラブラドールが渡って行った。

たぶん、まだ若いんだと思われる。

赤い首輪。リードなし。飼い主さんも見あたらず。


どうしよう。

交通量がけっこう多い道路沿い。

一方通行なのでスピードを出す車も多い。

保護した方がいいのかな。

でも会社には連れて行けないし。


迷っているうちに行ってしまった。



日曜日も、今朝も

もしかしたら、今頃飼い主さんが探しているかもしれない。

ワンちゃんが困っているかもしれない。


そう思うと、結果見過ごした自分が

間違っていたのかもしれないと、今さら思う。


こんな気持ちになるのは、犬を…文太を迎え入れてから

「犬」というものに対して敏感になっているからだと思う。

もし文太と会っていなければ、きっとこんなに深く考えなかったと思う。