オレ 石の鉢の中。
どこだって オレの居場所だ。
なぁ?
さて 前々回に
虫食いで 倒れてしまった苗の話をした。
あのな それが今度は
それの隣にいた 元気な苗が倒れていたんだ。
昨日の朝。
おふくろ それを見つけてすぐにおやじに知らせた。
「おとうさん 別の苗が倒れている!」
おやじが出てきて 言った。
「これから たくさんの葉っぱをつけて 成長していく」
「そのためには 今のクキでは持ちこたえられないから」
「今よりもっと自分をたくましくするために 倒れているんだ」
「また 起き上がって来るよ」
おやじの言葉は 一々もっともで深みを感じる。
ちっとも深くない言葉も たくさん発しているけどな。
自然の中の命に関しては 馬や牛 ニワトリややぎ・・
そのほか たくさんの命と 生きるために向き合ってきたから
おふくろより はるかに深い感性を持っている。
今回のブロッコリーのことだって おやじだからこその言葉だな。
実は 最初に苗が倒れたとき おふくろは
思い切って 夜にかけていたビニールを外してみたんだ。
もう あたたかくなってきたし
おやじの言う やつらの”生きる力”を信じてみようと思った。。
今朝のおやじは こうも言っていた。
”いつまでも過保護にしすぎると たくましくなれない” って。
何ということだぁ・・・
人間と同じではないか・・・
おふくろは ”温室育ち” という言葉を思い浮かべていた。
命あるもの 道理はみな同じなんだなぁ。
はたして 今朝になってのぞいてみたら
やつは しっかり起き上がっていた。
予想はしていたものの おふくろは感動した。
太陽のほうに向かって 起き上がっている葉っぱを
こんな細い茎で ちゃんと支えているんだもの。
すごいぞ! ブロッコリーの苗。
最後に 幼い魂や弱い動物たちが
痛めつけられない世の中になりますように・・・
心から 祈る。









