Aさんの高校時代の話。
授業が終わって放課後、Aさんは友人4人と教室でダベっていました。
すると一人の友人(B)が、『あ、ごめん。俺さっきの授業で体育館にジャージ忘れてきたわ。ちょっと取ってくる』と言ってBは一人で体育館に行きました。
残ったAさん達は引き続き教室で喋っていた。
しばらくするとAさんの携帯が鳴った。
Bからだった。
出ると、『ごめん、なんかジャージ見つからないから、もうちょっと待ってて』という旨の電話でした。
Aさんは話しながら電話の向こうの違和感に気付きました。
それは電話の向こう、Bの後ろから『ゔーーー』という低い人の呻き声が聴こえていました。
Aさんは何か気持ち悪い気配を感じながらも、いきなり電話で事情を説明しても理解できないだろうと思い、『ジャージはもう良いから、とりあえず早く戻ってきな』と言いましたが、
Bは『いや、もうちょっと探すわ』
こんな会話をしている途中から更に異変が起きた。
Bの背後から聴こえてくる呻き声がどんどん大きくなっていく。
まるでBのすぐ後ろにジリジリ迫ってきてるような感じだった。
Aさんはこれは絶対ヤバいと思い、早くこっちへ帰ってくるように言う。
しかしBには呻き声は一切聴こえてないらしく、なかなか帰ってこようとしない。
当然教室の他の友人も何が起きてるか全く分からなかった。
そして
『いいから早く!!』と強めに言った瞬間、電話の向こうの呻き声は耳に当ててるのがキツいくらいにピークになった。
その瞬間、
電話の向こうの呻き声が
自分の背後に回った。
Bの後ろからは全く呻き声は聴こえなくなり、
今度は自分の後ろの方から呻き声がし始めた。
Bに『ごめん、やっぱもうちょっと探してて大丈夫だわ』と言い、Aさんは電話を切った。
Aさんは恐る恐る呻き声のする教室のドアの方に振り返った。
そこには茶色いスーツの先生が立っていた。
先生は、『お前らこんな時間まで何やってんだ!早く帰りなさい!』と言って去っていった。
Aさんと友人2人は
『あ、はい』と言ったが
後から確認したら
その先生の事を誰も知らなかった。 終
