愛知県の更新世のウミユリで、ウミユリ綱 Crinoidea 、ゴカクウミユリ目 Isocrinida 

ゴカクウミユリ科 Isocrinidae、メタクリヌス属 Metacrinus に属する、トリノアシの茎節片の一部 ( 1/5に分離 ) と思われる化石です。

 

 

有名な海食崖のヤツシロガイ密集層での採集です。

 

ここでは、普通種です。

しかし、分離していない化石は、1個のみしか採集していません。

 

現生種です。

 

トリノアシは、現生のウミユリの仲間で、100mから500mの深海に生息し、生きた化石と言われています。

 

この産地の沖合にも生息し、時々打ち上げられるそうで、

化石採集時は、ハンマー休めを兼ね、ビーチコーミングしますが、拾えません。

 

 尚、

トリノアシのシノニムは、

Metacrinus  cyaneus

Metacrinus  multisegmentatus

Metacrinus  Stewarti

が、あります。

 

 

 

 

学名         Metacrinus  sp. ,  cf. Metacrinus  rotundus

時代         中期更新世  渥美層群  豊橋層

                  約44万年前 ( ヤツシロガイ層) 

産地         愛知県  田原市  高松町

採集日     2017年8月21日

採集者     筆者  kulif 

 

 

 

 

茎節片が5個に分離した化石です。

上面 ( 上の茎節片との接合側と思います ) です。

 

 

5個が図のように接合すると、五角形の茎節片になります。

 

 

下面 ( 下の茎節片との接合側と思います ) です。

 

 

正面 ( 茎の横面 ) です。

 

 

正面の反対側 ( 2面の分離面 ) です。

 

 

右の分離面です。

 

 

左の分離面です。