愛知県の更新世の単体サンゴで、六放サンゴ亜綱 Hexacorallia イシサンゴ目 Scleractinia に属する未定種の化石です。
海砂利の小石に付いています。
有名な海食崖のヤツシロガイ密集層での採集です。
珍品で、この1個のみの採集です。
他の場所でも、採集したことはありません。
スチョウジガイHeterocyathus japonicus は、巻貝のみに付着し、小石には付きません。
巻貝殻内に住み着く、環形動物門の星口動物である蠕虫状のホシムシ類と共生するためです。
波でもまれる海底砂地に生息しているにもかかわらず、 ひっくり返らず同じ姿勢を保つのは、小石が平らなためかもしれません。
あるいは、波に、もまれない海底にいたかもしれません。
学名 Scleractinia gen. et sp. indet.
時代 中期更新世 渥美層群 豊橋層
約44万年前 ( ヤツシロガイ層 )
産地 愛知県 田原市 高松町
採集日 1990年10月20日
採集者 筆者 kulif
正面です。
反対側です。
上面のポリプ側です。
上の写真の右側面です。
左側面です。
小石の裏です。
欠けた形跡はありません。