植物園のボランティアグループの即売会で購入した、キク科 Asteraceae、カッコウアザミ属 ( アジェラートゥム属、アゲラタム属 ) Ageratum に属する、カッコウアザミ ( 藿香薊 ) の白花が咲いています。

 

アゲラタム、アゲラータムの別名があります。       

 

 

原産地は、

メキシコに分布しています。

但し、WFO Plant List は、ブラジルは、導入種ではなく、自生種としています。

 

荒地、畑地、路傍に自生しています。

 

侵略的雑草とされ、

世界各国 ( 南アメリカ、アフリカ、米国、オーストラリア、東南アジア、中国 ) に進出しています。

 

日本への渡来は、

幕府が派遣した万延元年遣米使節団 ( 1860年 ) の1つの目的として、「米国の野菜・花の種子を持ち帰ること」が、ありました。

その中に入っていたようです。

 

南西諸島では、帰化植物になっています。

 

学名は、

Ageratum  conyzoides  L.  です。

 

シノニムは、

Ageratum  album 

Ageratum  conyzoides  f. album 

Alomia  coelestina

Alomia  microcarpa  f. torresii

Caelestina  microcarpa

Caelestina  suffruticosa

Eupatorium  conyzoides

Eupatorium  paleaceum

Sparganophorus  obtusifolius

の他、Ageratum 属のシノニムが、34種あります。

 

また、

よく似た花の Chromolaena  corymbosa のシノニムに、

カッコウアザミと命名者違いの Ageratum  conyzoides  Sieber ex Steud があり、混乱します。

 

有毒成分を含んでいて、

草食動物は食べませんが、アフリカで、集団中毒事件があったそうです。 

しかし、赤痢・下痢の薬用植物にもなっているようです。 

 

セイヨウフジバカマ ( ユーパトリウム ) Conoclinium  coelestinum の白花に似ていて、流通でも混乱しているため、調べましたが、

この株は、

 ①草丈が低く、25㎝以下で開花

 ②頭花が大きく、密集している

 ③茎は長い毛が密集してカールし、白く見える

 ④葉の鋸歯は大きくなく、葉先の角度は50度

と、いうことで、カッコウアザミとしました。

 

 

 

 

2017年5月3日購入したイソギクの鉢から芽生え、2022年10月6日に植え替え・株分けした株です。

寒さに弱いため、1年草扱いですが、芽が出てきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて

 

 

散房花序の拡大です。

 

 

横側です。

 

 

頭花( 頭状花序 ) の拡大です。

筒状花のみで、

花冠からは、雌蕊の花柱の細長い枝が、たくさん伸びています。

 

 

横側です。

 

 

葉の拡大です。