カンアオイの先輩から頂いた、ドクダミ科 Saururaceae、ドクダミ属 Houttuynia に属する、ドクダミ ( 蕺草 ) の花です。

 

八重咲きの花です。

 

 

ドクダミは、一属一種の植物で、

 本州 ( 青森県以南 )、四国、九州 (屋久島以北に分布 ) に分布しています。

( 奄美大島、沖縄は、移入種 )

 

林縁・道端の日陰で、水気のあるところに自生しています。

 

国外では、

中国 ( 浙江省-江西省-湖南省-貴州省-雲南省ライン以南、及び陝西省・甘粛省・四川省、チベッチ自治区 )、台湾、朝鮮半島、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、

ネパール、ブータン、バングラデシュ、インド ( 西ヒマラヤ地方と北東地方 )に、分布しています。

 

このほか、

移入種としては、イギリスやドイツなどに分布しています。

北海道は移入種、奄美以南や沖縄県も移入種とされています。

 

学名は、

Houttuynia  cordata  です。

 

シノニムは、

Houttuynia  cordata  var. plena

Houttuynia  cordata  var. variegata

Houttuynia  cordata  f. polypetaloidea

Houttuynia  cordata  f. viridis

Houttuynia  emeiensis

Houttuynia  foetida

Polypara  cochinchinensis

Polypara  cordata

が、あります。           

 

十薬 ( 蕺薬、重薬 ) とも言われ、薬草・山菜に用いられ、ドクダミ茶は有名です。

 

中国名は、蕺菜、魚腥草などで、利尿・解毒・腸炎などの生薬で、野菜にもなっています。       

 

 

 

 

2016年5月4日に頂いた株から増えた株ですが、2022年8月6日に植え替えた株です。

かろうじて咲きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて

 

 

花序の拡大です。

ドクダミは集合花で、たくさんの花が付いた花穂があり、花には萼片や花弁が無く、

花弁に見える白いものは、総苞片 ( 小苞 ) と言い、蕾を包んでいた苞葉です。

 一重咲きは、一番下の4枚の総苞片のみが大きくなりますが、八重咲きは、上にあるすべての総苞片も、だんだん大きくなります。

 

 

上から見ました。

 

 

集合花の拡大です。

花には、花糸と、その先に付いた黄色い葯とからなる雄蕊と、子房と、子房の先にあり、分かれた白いひも状の柱頭とからなる雌蕊があります。

 

 

2段2本咲きです。

 

 

上から見ました。

 

 

右半分の総苞片 ( 小苞 ) が緑色です。

 

 

上から見ました。

 

 

葉の拡大です。