三河地方の山野草の展示会で購入した、アカネ科 Rubiaceae、ブコーチア属 ( ブコジア属 ) Buchozia に属する、ハクチョウゲ ( 白丁花 ) の花です。
白花で、葉に斑が入った株です。
ハクチョウゲは、
長崎県西海市伊佐ノ浦渓谷に分布し、長崎県レッドリスト2022で、準絶滅危惧 ( NT ) に指定されています。
環境省レッドリスト2020は、絶滅危惧ⅠB類 ( EN ) に指定しています。
しかし、Kew は、認めていません。
これに従うと、日本も、
朝鮮半島、ベトナム、ネパール、インドなどと同様に、移入種になります。
従って、分布地は、
中国 ( 江蘇省、安徽省、浙江省、福建省、江西省、広東省、四川省、雲南省、広西チワン自治区 )、台湾になりました。
中国では、
丘陵地の雑木林の半日陰などに自生しているようです。
学名は、
Buchozia japonica です。
シノニムは、
Buchozia coprosmoides
Democritea serissoides
Dysoda fasciculata
Dysoda foetida
Leptodermis nervosa
Leptodermis venosa
Serissa buxifolia
Serissa crassiramea
Serissa democritea
Serissa foetida
Serissa foetida f. plena
Serissa foetida f. plenifora
Serissa foetida var. crassiramea
Serissa foetida unr. marginata
Serissa japonica・・・・直近の学名 ( ハクチョウゲ属 )
Serissa kawakamii
Serissa myrtifolia
Serissa serissoides
が、あります。
以上、学名は、WFO Plant List に従いました。
尚、
バシオニム ( 基礎異名 ) として、
Lycium japonicum が、あります。
以前は、Buchozia japonica もバシオニムでした。
それから、
シノニムになった、Serissa japonica の学名は、
スウェーデンの 博物学・植物学者、医学者である、カール ツンベルクが1798年に記載しています。
彼は、江戸への道中に植物採集・収集をしていますが、1年間 (1775年~1776年 )滞在した、長崎県の出島で入手した標本で、記載したかもしれません。
上述したように、
ハクチョウゲは、長崎県に分布しているとする資料がありますが、Kewの通り、ネイティブではないとしました。
江戸時代の中国からの外来種ではないかと思っています。
ならば、外来種の絶滅危惧種になってしまいますが・・・
中国名は六月雪で、
喀血、吐血、黄疸、腎炎などの生薬になっているようです。
台湾名は、六月雪、滿天星です。
2017年4月28日に購入し、2023年5月25日に挿し木した株です。
まずまずの開花です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
拡大しました。
花の拡大です。
横側です。
蕾の拡大です。
新芽です。