カンアオイの展示会で知人から購入した、サトイモ科 Araceae、テンナンショウ属

Arisaema に属するナンゴクウラシマソウの亜種で、三重県熊野市原産のウラシマソウ ( 浦島草 ) の花です。

 

葉に薄黄の斑が入った株です。

 

 

ウラシマソウは、

北海道、本州、四国、九州 ( 熊本県、宮崎県以北 ) に分布しています。

( 鹿児島県は、ナンゴクウラシマソウのみが分布 )

 

山地の林床・林縁のやや湿った、こぼれ日のある所などに自生しています。

 

国外は、朝鮮半島に分布しています。

 

学名は、

Arisaema  thunbergii  subsp. urashima  

です。

                

シノニムは、

Arisaema  thunbergii  subsp. geomundoense

・・거문천남성

Arisaema  thunbergii   f. geomundoense 

Arisaema  thunbergii  var. monostachyum
Arisaema  thunbergii  var. urashima 
Arisaema  urashima 
・・・・・直近のウラシマソウ
Arisaema  urashima  var. gigantum 
Arisaema  urashima  
var. kashimense 
Arisaema  urashima  
var. monostachyum 

Flagellarisaema  urashima 

が、あります。

 

尚、

ナンゴクウラシマソウの亜種とせずに、

直近のウラシマソウの学名を使用する資料も、多くあります。

 

以前は、日本の固有種でしたが、

シノニムになった、韓国産の거문천남성 ( コムンチャンナムソン )

Arisaema  thunbergii  subsp. geomundoense

が、同一種になりました。

 

しかし、

国立科学博物館の日本固有種目録に載ったままです。

 

 

 

           

2014年4月19日に購入した株で、2016年、更に2020年4月20日芋分けした株です。

仏炎苞の中の肉穂花序の先端から、釣糸状の細長い付属体が出ています。

( 浦島太郎の釣り竿の釣糸です。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて

 

 

仏炎苞 ( 花 ) の拡大です。

釣糸状の細長い付属体部が、隠れた肉穂花序の先端から出ています。

 

 

横側です。

 

 

上から見ました。

 

 

葉の斑模様です。