2012年の4日間で採集した、
岐阜県の中新世の板鰓類で、
瑞浪層群のサメの歯、エイの歯を纏めました。
採集に行った日は4日間で、
坊主の日は0日でした。
但し、最終日に採集した、メジロザメ sp.1の上顎歯1本と下顎歯1本は、探しても、標本が行方不明のままで、出てこなかったため、写真のupはしませんでした。
① 採集リスト
② 採集品の統計処理
③ 2012年採集品のベスト 6
をupしました。
産地はg1と、g1から見えるg1cです。
①4日間の採集リスト
総本数 35本
②各種データの統計処理です。
1日当たりの採集本数・・・・35/4=8.8本
掘って割ったり、人の割った石屑を見たり、
水篩 ( みずふるい ) をしていては、
時間の無駄使いで、これほどの採集はできません。
メジロザメ sp.1で、上顎歯と下顎歯の比率
上顎歯73.7% 下顎歯26.3%
理論的には、50 : 50 ですが
下顎歯は歯冠が細いためか、
シルト砂岩の粒から風化分離しにくく、
普通は、見つかりにくいと思われます。
メジロザメ sp.1と以外のサメの歯の比率
メジロザメ sp.1は65.5%、以外は34.5%
サメの歯を10本採集したら、3本が少ない種類の
歯になります。
ウシバナトビエイ類の歯の比率
ウシバナトビエイ類 14.7% サメ類 85.3%
ウシバナトビエイの比率は、小さい年でした。
ウシバナトビエイ類の中央歯と第1側歯~第4側歯の比率
中央歯25% 第1側歯0% 第2側歯25%
第3側歯50%第4側歯0%
理論的には、20 : 40 : 40: 40 : 40 です。
第2側歯以降は、小さくなるため、見つけにくく、
本数が減ります。
一応、計算しましたが、
本数が少なく、統計処理は、当てになりません。
③2012年採集品のベスト 6
・・・・・( 縮小・拡大比率は、バラバラです。)
2番のメジロザメ類 ( カルカリヌス エジャートニ )
Carcharhinus egertoni です。
上顎歯で、舌側です。
( メジロザメ科、メジロザメ属 )
4番のメジロザメ類(カルカリヌス アカントドン)
Carcharhinus acanthodon です。
上顎歯で、舌側です。
( メジロザメ科、メジロザメ属 )
4番のメジロザメ類(カルカリヌス アカントドン)
Carcharhinus acanthodon です。
下顎歯で、舌側です。
( メジロザメ科、メジロザメ属 )
6番のツノザメ類 ( スクアルス )
Squalus sp.1です。
舌側です。
( ツノザメ科 、ツノザメ属の未定種)
多産する大きな音川層産とは、異なる ? と思っています。
12番のメジロザメ類 ( カルカリヌス )
Carcharhinus sp.3です。
下顎歯で、舌側です。
( メジロザメ科、メジロザメ属 の未定種 )
珍しい歯になります。
sp.3としていますが、
Carcharhinus egertoni
( カルカリヌス エジャートニ ) の中央歯かもしれません。
特徴
①小さい
②歯根が短く太い
③遠心側・近心側の歯根の長さが不揃い ( 折れていません )
④咬頭が舌側へ反り曲がる
14番のアカエイ類 ( ダシアチス )
Dasyatis sp. です。
歯冠咬合面側です。
上が唇側で、下が舌側です。
( アカエイ科、アカエイ属の未定種 )
珍しい歯です。