知人から頂いた、キク科 Asteraceae、 ツワブキ属 Farfugium に属する、ツワブキ ( 石蕗 ) の綿帽子ができました。

 

    

ツワブキは、

福島県・新潟県以南の本州、四国、九州 ( 与那国島以北 ) に分布し、

海岸近くの崖に多く、山地や日陰などにも、自生しています。

      

奄美大島、沖縄本島、西表島には、

ツワブキの変種、リュウキュウツワブキも、分布しています。

       

国外では、中国 (江蘇省・浙江省・安徽省?・湖北省・湖南省?・福建省・広東省・広西チワン自治区)、台湾、朝鮮半島を除く、鬱陵島・済州島に分布しています。

         

学名は、

Farfugium   japonicum です。

 

シノニムは、

Arnica  tussilaginea

Farfugium  grande

Farfugium  japonicum  f. aligulatum

Farfugium  japonicum  f. japonicum

Farfugium  japonicum  var. japonicum

Farfugium kaempferi

Farfugium  tussilagineum

Farfugium  tussilagineum  var. formosanum 

Ligularia  farfugium

Ligularia  formosana

Ligularia  kaempferi

Ligularia  nokozanensis

Ligularia  tussilaginea

Ligularia  tussilaginea  var. formosana

Ligularia  tussilaginea  var. tussilaginea

Senecio  farfugium

Senecio  kaempferi

Senecio  sieboldii

Senecio  tussilaginea

Tussilago  japonica

が、あります。

 

尚、

タイワンツワブキ 

Farfugium  japonicum  var. formosanum は、

一時的に、本種のシノニムになっていましたが、本種の変種に戻りました。

 

有毒植物ですが、

葉柄を山菜とし、橐吾という生薬でもあり、はれもの、切り傷、解毒に利用されます。

 

中国名は大吴风草で、

蓮蓬草という生薬です。

( 中国の橐吾は、別の生薬になるそうです。)

台湾名は、山菊です。

 

          

 

 

大昔に、隣家の方から頂いた、株の実生株です。

寒中に開花したのは、記憶がなく、綿帽子もできました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて

 

 

綿帽子の拡大です。

右は、全ての痩果で、白い冠毛 ( 綿毛 ) が放射状に開いて、綿帽子になりましたが、

左は、まだ冠毛が開いていない痩果も見えます。

 

 

痩果が飛んで少なくなり、総苞片が目立っています

 

 

痩果の拡大です。

先端に白い冠毛 ( 綿毛 ) が付き、周りに、短い白い毛が付いた棒状の果実で、中に種子が入っています。