岐阜県の中新世の魚類で、条鰭綱 Actinopterygii ( 硬骨魚綱 Osteichthyes )
スズキ目 Perciformes スズキ亜目 Percoidei に属すると思われる耳石で、扁平石の化石ですが、確定できません。
産地は、c1です。
サメの歯とエイの歯の採集時に、見つけました。
ここでは、耳石の採集は、簡単では、ありません。
①腹側のドーム ( Ventral dome )がドーム状で、
②背側のドーム ( Dorsal dome ) が、直線状で、
③その左側の上部嘴状突起 ( Antirostrum ) の上が膨らんでいます。
この3つを満足する、種類は、探しきれませんでした。
尚、
①と②を満足する種類は、
ムツ科 Scombropidae などが、あります。
②と③を満足する種類は、
ボラ科 Mugilidae が、あります。
それから、
耳石は三半規管の石のことで、燐酸カルシウムの骨と異なり、
アラレイシ ( 炭酸カルシウムの結晶 ) で、できています。
学名 Percoidei (?) , gen. et sp. indet.
時代 前期中新世 後期 瑞浪層群
産地 岐阜県
採集日 2001年
採集者 筆者 kulif
耳石の一つで、
右耳 ( 魚から見て右側 ) の扁平石の内面側です。
右が後側 ( 尻尾側 ) 、左が前側 ( 口側 )、上が上側 ( 背鰭側 )、下が下側 ( 腹側 ) です。
上側 ( 背鰭側 ) から見ました。
右が尻尾側、左が口側、下が内面側、上が外面側です。