岐阜県の中新世の斧足類、二枚貝の穿孔貝で、オオノガイ目 Myoida ニオイガイ科 Pholadidae カモメガイ属 ( ペニテッラ属、ペニテラ属 ) Penitella に属する、未定種の生痕化石で、住まい跡の化石 ( 巣穴化石 ) である砂管です。

  

 

産地は、n1です。

 

ここでは、珍しい種類です。

 

尚、この産地では、マツカゼガイ属も採集しています。

マツカゼガイ属の砂管は、

通常タイプⅡ' で、2次穿孔の砂管ですが、1次穿孔もするようで、これの砂管である可能性も考えられます。

しかし、マツカゼガイ属は、ここでは大変珍しい種類であることから、

カモメガイ属 ( 1次穿孔のみ ) としました。

 

2次穿孔・・・・・他の貝の砂管を流用

 

 

 

                     

学名            Penitella  sp. 

時代            中期中新世  前期         瑞浪層群

産地            岐阜県 

採集日         1990年

採集者         筆者  kulif

 

 

 

 

横側です。

上の方の傘部分は、欠けてありません。

貝が入っているかは、分かりません。

 

 

反対側です。

 

 

笠側が折れた断面です。

 

 

笠側の折れ面を拡大しました。

 

 

底部側です。