ニホンサクラソウの大先輩から、2016年4月26日に頂いた、
ヤクシマススキに寄生した寄生植物、ハマウツボ科 Orobanchaceae
ナンバンギセル属 Aeginetia に属する、
ナンバンギセル ( 南蛮煙管 ) から種を採って
ススキ類の鉢に蒔いてから、あちらこちらで花が咲いています。
ところが、カンアオイの先輩から、2017年4月27に頂いた、
ヤマノイモ科 Dioscoreaceae に属する、
ナガイモ Dioscorea polystachya から採ったムカゴを植えた鉢から、
花が伸びてきたので、驚きました。
( ナンバンギセルの種が、風で飛んできたようです。)
調べたら、
ヤマノイモ科のヤマノイモ、オニドコロなどにも、
寄生することを知りました。
ナンバンギセルは、
本州 ( 青森県以南 )、四国、九州 ( 与那国島まで分布) に
分布し、
日当たりのよい所に生える、
ススキなどのイネ科・ヤマノイモ科の根に寄生します。
尚、
北海道は、分布することになっていますが、
分布する証拠は見つかりませんでした。
山形県、長野県は絶滅しているようです。
青森県は、種差海岸階上岳県立自然公園の保護対象植物に
指定されていますが、自生疑問視もあります。
国外は、
台湾、中国 ( 江蘇省-安徽省-江西省-湖南省-貴州省-
四川省-雲南省ライン以南東 )、朝鮮半島、
フィリピン、インドシナ半島全域~インド、ネパール、
ブータン、スリランカ、インドネシア、ニューギニア
などに、分布しています。
学名は、
Aeginetia indica
です。
シノニムは、
Aeginetia aeginetia
Aeginetia boninensis
Aeginetia indica var. boninensis
Aeginetia indica var. gracilis
Aeginetia indica f. japonica
Aeginetia japonica
Orobanche aeginetia
Phelipaea indica
が、あります。
中国名は野菰で、咳、喉痛、解毒などの生薬になるようです。
台湾名も、野菰です。
咲き終わりから蕾まで、いろいろとあります。
ススキ類の鉢と異なり、蔓しかないので、
ナンバンギセルの全容が良く観察できます。
ナガイモは、葉に白い斑が入っています。・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
拡大しました。
花の咲き具合です。
上から見ました。
花の拡大です。
正面です。
残念ながら、花弁先がくっ付いたままです。
上から見ました。