植物園のボランティアグループの即売会で購入した、
シュウカイドウ科 Begoniaceae シュウカイドウ属 ( ベゴニア属 )
Begonia に属する、シュウカイドウ ( 秋海棠 ) の雄花と雌花です。
ヨウラクソウ ( 瓔珞草 ) の別名があります。
シュウカイドウは、
江戸時代に中国から渡来し、帰化植物になっています。
原産地は、
中国 ( 山東省-河北省-山西省-陝西省-甘粛省-四川省
-雲南省ライン以南東、但し、広東省は不明 )に
分布しています。
尚、Kewは認めていませんが、
台湾、マレー半島、インド などにも分布するとする、
資料があります。
そして、
台湾の山岳地帯に、帰化ではなく、原産することが近年判明。
山中の湿度の高い所に自生しています。
学名は、
Begonia grandis
です。
シノニムは、
Begonia bulbifera
Begonia discolor
Begonia erubescens
Begonia evansiana
Begonia evansiana var. simsii
Begonia evansiana var. unialat
Begonia grandis subsp. evansiana
Begonia grandis var. simsii
Begonia grandis var. unialata
Begonia sinensis var. haemaloneura
Begonia sinensis var. puberula
Diploclinium evansianum
Knesebeckia discolor
Platycentrum discolor
が、あります。
中国名も秋海棠で、有毒ですが、
食用、喀血・打撲傷・胃痛・傷などの生薬になるそうです。
日本では、たくさん食しない方がよいと言われています。
尚、
中国には、同属別種の食用秋海棠 (Begonia edulis ) が
ありますが、
どのように食べられるか調べていません。
2016年5月3日に購入した株の実生株です。
雌雄異花同株で、雄花と花弁1枚が散った雌花が咲いています。
この株は、鉢ではなく、アスファルトの上に溜まった、
僅かな土から芽生えています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
花序の拡大です。
雄花です。
上下が萼片、左右が花弁です。
横側です。
雌花です。
上下が萼片、左右が花弁ですが、右の花弁は散って、ありません。
三分岐した雌蕊は、更にその先が2つに分かれ、カールしています。
横側です。
翼が付いた三角錐状の子房が見えます。