園芸プロの友人から購入した、アカネ科 Rubiaceae
クチナシ属 Gardenia に属し、クチナシ ( 梔子 ) に統合された、
コクチナシ ( 小梔子) の園芸品種で、
姫クチナシの八重咲き・斑入りの花です。
コクチナシは、
小型・小花・細長葉を特徴とし、クチナシの変種扱いでしたが、
上述したように、同種になっています。
姫クチナシのラベルで購入しました。
クチナシは、
静岡県以西の本州、四国、
九州 ( 与那国島以北、尖閣諸島の魚釣島を含む ) に分布し、
森林や、その谷川などに自生しています。
国外では、
中国 ( 広東省-広西チワン自治区-貴州省-四川省ライン以南 )、
台湾、ベトナム、インドなどに分布しているようです。
フィリピンなどの分布は確認できませんでした。
尚、
クチナシのシノニムになった、コクチナシは、
日本は非分布で、中国に分布しているようです。
クチナシ・コクチナシの分布地は、上述しましたが、
有用植物のため、
古くから、各国へ移入・栽培→野生化しているようで、
原種分布地の確定は難しいようです。
学名は、
Gardenia jasminoides
です。
シノニムは、
Gardenia angustifolia
Gardenia angustifolia var. kosyuensis
Gardenia augusta
Gardenia augusta var. kgrandiflora
Gardenia augusta var. kosyuensis
Gardenia augusta var. ovalifolia
Gardenia florida
Gardenia florida var. maruba
Gardenia florida f. oblanceolata
Gardenia florida var. radicans
Gardenia florida f. simpliciflora
Gardenia jasminoides f. albomarginata
Gardenia jasminoides f. aureovariegata
Gardenia jasminoides var. grandiflora
Gardenia jasminoides var. ovaliflia
・・・ヤエクチナシの直近の学名
Gardenia jasminoides var. radicans
・・・コクチナシの直近の学名
Gardenia longisepala
Gardenia radicans
などで、他にも33種あります。
黄色や青色の着色剤、黄疸などの生薬、
各種の漢方薬に用いられています。
クチナシの中国名は梔子花・梔子、
台湾名は山黃梔です。
コクチナシの中国名は水梔子で、
発熱、嘔吐、黄疸などの生薬、香料、スパイスなどにも、
使用されているようです。
蛇足ですが、
沖縄県のクチナシというと、
蝶のイワカワシジミの幼虫が、
クチナシの果実に穴をあけ、中身を食べています。
飼育するため、
毒蛇のハブに注意しながら、幼虫があけた穴のある、
緑色の果実を採集してきたものです。
2017年7月16日に購入した株です。
最近は、この程度しか咲きません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
花の拡大です。
八重咲きのため、果実はできません。
横側です。
蕾です。
花弁の裏・萼片も、白い斑が入っています。
葉の拡大です。
基本の斑模様は白覆輪ですが、このような斑も入ります。