カンアオイの展示会で購入した、アジサイ科 Hydrangeaceae
アジサイ属 Hydrangea に属し、ヤマアジサイ ( 山紫陽花 ) の変種に
なっている、アマチャ ( 甘茶 ) の花が咲いています。
斑入りの株です。
アマチャは日本固有の変種で、
長野県、神奈川県、愛知県などに分布し、
山地の谷沿いなどに自生しています。
但し、原産種の分布地は無く、
植栽種のみとする資料 ( YListを含む ) もあります。
YList、国科博は、アマチャをヤマアジサイの変種とし、
学名として、
Hydrangea serrata (Thumb.) Ser. var. thunbergii (Thumb.) H.Ohba
を受け入れています。
YListは、シノニムとして、
Hortensia serrata (Thumb.) H.Ohba et. S.Akiyama var. thunbergii
H.Ohba et. S.Akiyamsa
Hydrangea macrophylla (Thumb.) Ser. var. thunbergii (Thumb.)
Makino
を受け入れています。
しかし、WFO Plant Listは、
Hydrangea serrata var. thunbergii (Siebold)H.Ohba & S.Akiyama
を未解決 Unresolved とし
Hortensia serrata var. thunbergii H.Ohba & S.Akiyama
Hydrangea serrata var. thunbergii H.Ohba
Hydrangea thunbergii Siebold
を、下記ヤマアジサイのシノニムにしています。
つまり、
未解決が1種ありますが、アマチャとヤマアジサイと同一種とし、
Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. ・・・国内博物館使用例もあり
を受け入れています。(アマチャの広義学名 ? )
kewも、
アマチャとヤマアジサイと同一種とし、
Hydrangea serrata (Thunb.) Ser.
を受け入れています。
そして、
Hortensia serrata var. thunbergii H.Ohba & S.Akiyama
Hydrangea serrata var. thunbergii H.Ohba
Hydrangea thunbergii Siebold
ヤマアジサイのシノニムにしています。
以上、学名の書き方も含め、混乱していますが、
アマチャは、ヤマアジサイの変種としました。
それから、
Kewによると、朝鮮半島には、
Hydrangea serrata が、分布していますが、
韓国の資料によると、
基本種とは異なり、韓国固有の4品種 forma が分布しています。
但し、WFO Plant List、Kew は、
この4品種を認めていません。
乾燥葉は、甘茶として利用されています。
但し、濃い甘茶は有毒ですから、ご注意ください。
花まつりでの飲みすぎにも、嘔吐など、注意が必要です。
生薬にもなっていますが、有毒成分があることに気を付けましょう。
2015年5月2日に購入した株の挿し木株です。
かろうじて、咲いてくれました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
花序の拡大です。
横側です。
両性花の拡大です。
横側です。
装飾花 ( 中性花 ) の拡大です。
拡大しました。
花弁の他、雌蕊の柱頭、雄蕊の葯が見えますが、
退化した中性花で、種子はできません。
装飾花 ( 中性花 ) の横側です。
葉の斑模様です。