長野県の中新世の板鰓類、サメの歯で、メジロザメ科 Carcharhinidae
メジロザメ属 ( カルカリヌス属 カルチャリヌス属 ) Carcharhinus に
属する、アカントドン acanthodon の歯の化石です。
友人と二人で訪れた、小さな崖での採集です。
ここでは、一番多産するサメの歯の一つで、
瑞浪層群より、はるかに多産します。
シノニムは、
Carcharias (Hypoprion) acanthodon
Carcharias acanthodon
Galeocerdo acanthodon
Hypoprion acanthodon
が、あります。
尚、以前は、レモンザメの仲間とし、
“Negaprion” cfr. acanthodon
や、
Negaprion sp.
と、呼んでいました。
学名 Carcharhinus acanthodon
時代 前期中新世 富草層群
産地 長野県 阿南町
採集日 2016年12月20日
採集者 筆者 kulif
下顎歯で、舌側です。
咬頭切縁に鋸歯は有りません。
咬頭基底部の欠刻が無く、
鋸歯が発達した、少ない個体です。
しかも、遠心側の副咬頭は、
上顎歯と逆で、咬頭から離れた方が大きくなります。
遠心側の鋸歯の拡大です。
上述したように、咬頭から離れた方が大きくなります。
( カメラだけでは、ここまで拡大できないので、ルーペを挟んでいます。)
歯冠側です。
遠心側です。