千葉県の更新世の板鰓類、サメの歯で、メジロザメ科 Carcharhinidae で、
メジロザメ属 ( カルカリヌス属 ) Carcharhinus に属する、
未定種の歯の化石です。
サメの歯で有名な土砂採り場のコンベアからの廃土の
中から採集しました。
ここでは、少ない種類だと思います。
特徴
歯の近心側・遠心側の切縁は、途中で、凹みます。
鋸歯は、全体に小さく、副鋸歯を備えた鋸歯もあります。
また、
歯冠は唇側へ僅かに湾曲し、舌側へは湾曲しません。
歯冠の高さに比べ、歯根の高さは高くなります。
ドタブカ Carcharhinus obsculus も、候補の1種です。
参考
更新世のカルカリヌス属の殆どは、現在も生息していると
言われています。
そして、現生種は、日本近海でも20種以上生息しており、
歯だけでの分類は、困難と言われています。
学名 Carcharhinus sp. 1
時代 更新世 前期~中期 上総層群 市宿層
産地 千葉県 君津市 市宿
採集日 2002年12月17日
採集者 筆者 kulif
上顎歯の舌側です。
歯先の拡大です。
唇側です。
歯冠側です。
近心側です。