カンアオイの展示会で頂いた、ウマノスズクサ科 Aristolochiaceae
ウマノスズクサ属 Aristolochia に属する、
アリマウマノスズクサ ( 有馬馬の鈴草 ) の花が咲いています。
別名に、ホソバウマノスズクサ ( 細葉馬の鈴草 )、
ミツデウマノスズクサ ( 三つ手馬の鈴草 ) が、あります。
アリマウマノスズクサは、
本州 ( 兵庫県の六甲山周辺 )、九州 ( 佐賀県、対馬・五島列島を含む
長崎県、熊本県、沖縄県の久米島・八重山諸島 ) に分布し、
山地の林縁・疎林にに自生しています。
国外では、台湾に分布していますが、
台湾では、
オオバウマノスズクサのシノニムにしている資料もあります。
尚、
国立科学博物館資料では、日本固有種には、なっていません。
学名は、
Aristolochia shimadae
です。
シノニムは、
Aristolochia arimaensis
Aristolochia Onoei
が、あります。
学名は、WFO Plant List に従いました。
台湾名は、台湾馬兜鈴です。
(オオバウマノスズクサは、大葉馬兜鈴です。)
日本の分布について、
オオバウマノスズクサ Aristolochia kaempferi と
アリマウマノスズクサ Aristolochia shimadae の区別を、
細い葉かどうか、葉が三つ手になるかならないか、などで行ったため、
オオバウマノスズクサなのにアリマウマノスズクサにしている所があり、
混乱しています。
つまり、
開花しない、細い葉で三つ手の葉になるオオバウマノスズクサを
花を見ずに、アリマウマノスズクサとしたことに始まります。
大阪府、香川県の小豆島、広島県、山口県、福岡県、鹿児島県などで、
これら6県には、アリマウマノスズクサは分布していません。
(いろいろな資料も、再確認が必要です。 )
2017年7月1日に頂いた株です。
今年は、かろうじて咲きました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
拡大しました。
花の拡大です。
横側です。
蔓側です。
蕾の拡大です。
蕾の横側です。
葉の拡大です。
引用文献
Kana Watanabe-Toma and Tetsuo Ohi-Toma:
Aristolochia kaempferi and A. shimadae share indistinguishable leaf shape, Japan.,DOI: 10.18942/bunrui.01602-06 .,Bunrui 16(2): 131-151 (2016)