ニホンサクラソウの大先輩から頂いた、正月の縁起植物で、
サクラソウ科 Primulaceae ヤブコウジ属 Ardisia に属する、
ヤブコウジ ( 薮柑子 ) の果実が赤くなりました。
ヤマタチバナ ( 山橘 ) の別名があります。
植物としての名は、ヤブコウジ ( 薮柑子 )ですが、
古典園芸植物界では、一両、百両、千両、万両、億両とともに、
正月の縁起植物として扱われ、
ヤブコウジより、ジュウリョウ ( 十両 ) の名のほうが知られていると
思います。
古典園芸植物界では、紫金牛 ( こうじ ) と呼ばれているそうです。
ヤブコウジは、
北海道の奥尻島、本州、四国、
九州 ( 鹿児島県は、奄美大島以北に分布、但し、
琉球の植物データベースでは、トカラ列島以北になっています。
沖縄県は、尖閣諸島の魚釣島に分布 ) に分布しています。
薄暗い林床に自生しています。
国外では、
中国 ( 江蘇省-浙江省-広西省-湖南省-貴州省-四川省
-雲南省ライン以南 )、台湾、朝鮮半島に分布しています。
学名は、
Ardisia japonica
です。
シノニムは、
Ardisia montana
Bladhia japonica
Bladhia japonica f. leucocarpa
Tinus japonica
が、あります。
尚、
屋久島には、ヤブコウジの他に、変種のホソバヤブコウジ
も分布し、
学名は、Ardisia japonica var. angusta になっています。
それから、ヤブコウジ科に昇格させる研究もあります。
根は紫金牛 ( しきんぎゅう ) の名で、生薬 ( 利尿・解毒など ) に
なっています。
中国名は紫金牛で、
結核、喀血、咳、慢性気管支炎などの生薬として
用いられているようです。
2016年5月20日に頂いた、寄せ植えです。
これでも、実ったほうです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
拡大しました。
果実の拡大です。
ヘタ側です。
花落ち側です。