2009年の12日間で採集した、
岐阜県の中新世の板鰓類で、
瑞浪層群のサメの歯、エイの歯・尾棘を纏めました。
採集に行った日は13日間で、
坊主の日は1日でした。
① 採集リスト
② 採集品の統計処理
③ 2009年採集品のベスト 7
をupしました。
産地はg1と、g1から見えるg1aとg1cです。
①12日間の採集リスト
総本数 92本
②各種データの統計処理です。
1日当たりの採集本数・・・・92/12=7.7本
人の割った石屑を見たり、
水篩 ( みずふるい ) をしていては、
時間の無駄使いで、これほどの採集はできません。
メジロザメ sp.1で、上顎歯と下顎歯の比率
上顎歯57.7% 下顎歯42.3%
理論的には、50 : 50 ですが
下顎歯は歯冠が細いためか、
シルト砂岩の粒から風化分離しにくく、
普通は、見つかりにくいと思われますが、
今年は、珍しく50:50に近づきました。
メジロザメ sp.1と以外のサメの歯の比率
メジロザメ sp.1は76.5%、以外は23.5%
サメの歯を10本採集したら、2本が少ない種類の
歯になります。
ウシバナトビエイ類の歯の比率
ウシバナトビエイ類 24.4% サメ類 75.6%
ウシバナトビエイの比率は、やや小さい年でした。
ウシバナトビエイ類の中央歯と第1側歯~第4側歯の比率
中央歯21.0% 第1側歯47.4% 第2側歯15.8%
第3側歯10.5%第4側歯6.3%
理論的には、20 : 40 : 40: 40 : 40 です。
第2側歯以降は、小さくなるため、見つけにくく、
本数が減りますが、
今回は、中央歯と第1側歯が多く採れました。
③2009年採集品のベスト 7・・・・・( 縮小・拡大比率は、バラバラです。)
21番のアカエイ類(未確定属のダシアチス ニッポネンシス)
“Dasyatis ” nipponesis の尾棘で、母岩付きです。
腹面側です。 ( アカエイ科、アカエイの未確定属 )
2番のメジロザメ類 ( カルカリヌス エジャートニ ) Carcharhinus egertoni
です。
下顎歯で、舌側です。 ( メジロザメ科、メジロザメ属 )
唇側です。
咬頭先端の鋸歯縁は開いて、スプーン形です。
12番のメジロザメ類 ( カルカリヌス ) Carcharhinus sp.3です。
下顎歯で、舌側です。 ( メジロザメ科、メジロザメ属 の未定種 )
珍しい歯になります。
sp.3としていますが、
Carcharhinus egertoni ( カルカリヌス エジャートニ ) の
中央歯かもしれません。
特徴
①小さい
②歯根が短く太い
③遠心側・近心側の歯根の長さが不揃い ( 折れていません )
④咬頭が舌側へ反り曲がる
3番のメジロザメ類 ( カルカリヌス ) Carcharhinus sp.2 です。
上顎歯で、舌側です。 ( メジロザメ科、メジロザメ属の未定種 )
6番のツノザメ類 ( スクアルス ) Squalus sp. の母岩付きです。
7番のウシバナトビエイ類 ( リノプテラ ) Rhinoptera sp. です。
第4側歯です。歯根側です。右が第3側歯との結合側です。
下が唇側です。 ( トビエイ科、ウシバナトビエイ属の未定種 )
第4側歯は5角形で、珍しい歯です。
また、この様な大きな歯は、更に珍しくなります。
歯冠咬合面側です。
4番のメジロザメ類(カルカリヌス アカントドン)Carcharhinus acanthodon
です。下顎歯で、舌側です。 ( メジロザメ科、メジロザメ属 )









