植物園のボランティアグループの即売会で購入した、キク科 Asteraceae
カッコウアザミ属 ( アジェラートゥム属、アゲラタム属 ) Ageratum に
属する、カッコウアザミ ( 藿香薊 ) の白花が咲いています。
アゲラタム、アゲラータムの別名があります。
原産地は、
南アメリカ ( ウルグアイを除く )、
中央アメリカ ( メキシコ-パナマ間で、コスタリカのみを除く ) と、
約半数のカリブ海諸国 ( キューバ 、ドミニカ、バハマなどを除く )
ですが、
kewによると、メキシコ以外は、導入種になっています。
荒地、畑地、路傍に自生しています。
侵略的雑草とされ、
世界各国 ( アフリカ、米国、オーストラリア、東南アジア、中国 ) に
進出しています。
日本への渡来は、
幕府が派遣した万延元年遣米使節団 ( 1860年 ) の
1つの目的として、
「米国の野菜・花の種子を持ち帰ること」が、ありました。
その中に入っていたようです。
南西諸島では、帰化植物になっています。
学名は、
Ageratum conyzoides L.
です。
シノニムは、
Ageratum conyzoides f. album
Ageratum album
など、
他にも、非常にたくさんあります。
また、
よく似た花の Chromolaena corymbosa のシノニムに、
カッコウアザミと同学名の Ageratum conyzoides があり、
混乱します。
有毒成分を含んでいて、
草食動物は食べませんが、
アフリカで、集団中毒事件があったそうです。
しかし、赤痢・下痢の薬用植物にもなっているようです。
セイヨウフジバカマ ( ユーパトリウム ) Conoclinium coelestinum の
白花に似ていて、流通でも混乱しているため、調べましたが、
この株は、
①草丈が低く、25㎝以下で開花
②頭状花が大きく、密集している
③茎は長い毛が密集してカールし、白く見える
④葉の鋸歯は大きくなく、葉先の角度は50度
ということで、カッコウアザミとしました。
2017年5月3日購入したイソギクの鉢から芽生えました。・・・・・・・kulifの家にて
寒さに弱いため、1年草扱いですが、毎年芽が出てきます。
拡大しました。
横側です。
花序の拡大です。
横側です。
終わった花序の拡大です。
花冠は5枚です。
葉の拡大です。
やや丸い葉です。 尖った葉です。