岐阜県の中新世の板鰓類、瑞浪層群のサメの歯とエイの歯の化石です。
2006年産の1日分で、2006年の採集品では7回目です。
産地は、g1と、g1から見えるg1cです。
1日に採集した歯で、単品と母岩付きで6種23本あります。
20本/日以上で、「大変良い、嬉しい」の日ですが、
アカエイ、メガロ、ヒラガシラ、イタチが採れたので、
「非常に良かった」の日です。
メジロザメ類の sp.1は、17本、
ウシバナトビエイ類は、2本でした。
尚、瑞浪層群は、
岐阜県の瑞浪市、恵那市、土岐市、多治見市、可児市、
美濃加茂市、御嵩町、川辺町、八百津町など、
愛知県の瀬戸市、豊田市、犬山市に分布します。
瑞浪市 松ヶ瀬の土岐川にある河原は有名です。
学名 番号なし・・・・・・・・メジロザメ類(カルカリヌス) Carcharhinus sp.1
7・・・・・・・・・・ ウシバナトビエイ類(リノプテラ) Rhinoptera sp.
10・イタチザメ類(ガレオケルド アドゥンクス) Galeocerdo aduncus
14・・・・・・・・・・・・・・・・・・アカエイ類(ダシアチス) Dasyatis sp.
22・・・・・・・・・・ヒラガシラ類(リゾプリオノドン) Rhizoprionodon sp.
29・・・・ムカシオオホホジロザメ類(オトドゥス) Otodus megalodon
時代 前期中新世 後期 瑞浪層群
産地 岐阜県
採集日 2006年
採集者 筆者 kulif
この当時は、採集本数記録アップのため、
欠けた歯でも歯冠があれば、採集・保管していました。
尚、
サメの歯や貝などの種類は、どうでもよいと思いませんし、
訪問者に誤解を与えないため、
できるだけ正しい名前を調べています。
文献はもとより、カラー写真を見て調べます。
名前を知って、化石採集が更に楽しくなるようにしています。
また、採集データも、できるだけ詳しく残しています。
後日、役に立つ化石として残し、ゴミにしないためです。
( 採集日、詳しい場所、採集者名など )
・・Net地図データもミスがありますので、
3社を見ています。
g1の産地です。
番号なしは、メジロザメ類 ( カルカリヌス ) Carcharhinus sp.1です。
上顎歯6本、下顎歯7本で、舌側です。
( メジロザメ科、メジロザメ属 の未定種 )
7番は、ウシバナトビエイ類 ( リノプテラ ) Rhinoptera sp. です。
第3側歯の歯冠咬合面ですが、残念ながら歯根は欠けています。
( トビエイ科、ウシバナトビエイ属の未定種 )
14番は、アカエイ類 ( ダシアチス ) Dasyatis sp. です。
少ない種類で、歯冠側です。 ( アカエイ科、アカエイ属の未定種 )
29番は、ムカシオオホホジロザメ (オトドゥス メガロドン)
Otodus megalodon です。
奥歯のため小さな歯で、舌側です。 ( オトドゥス科、オトドゥス属 )
残念ながら、咬頭と遠心側の鋸歯が、欠けています。
29番のムカシオオホホジロザメの歯を拡大しました。
舌側です。
唇側です。
14番のアカエイの歯を拡大しました。
歯冠咬合面側です。
番号なしのメジロザメ類 ( カルカリヌス ) Carcharhinus sp.1の母岩付きです。
( メジロザメ科、メジロザメ属 の未定種 )
下顎歯で、唇側です。
下顎歯で、唇側です。
下顎歯で、舌側です。
7番のウシバナトビエイ類 ( リノプテラ ) Rhinoptera sp. の母岩付きです。
第1側歯の歯根側です。上が唇側で、左が中央歯との結合側です。
( トビエイ科、ウシバナトビエイ属の未定種 )
10番のイタチザメ類 ( ガレオケルド アドゥンクス ) Galeocerdo aduncus の
母岩付きです。
唇側です。 ( メジロザメ科、イタチザメ属 )
22番のヒラガシラ類 ( リゾプリオノドン ) Rhizoprionodon sp.です。
大変珍しい歯で、唇側です。 ( メジロザメ科、ヒラガシラ属の未定種 )
鋸歯の無い小さな歯で、
普通、咬頭の近心側切縁は、咬頭先端までカーブしていますが、
本品は、途中から、カーブしています。
また、遠心側の板状副咬頭は、はっきりしています。
g1cの産地です。
番号なしのメジロザメ類 ( カルカリヌス ) Carcharhinus sp.1の母岩付きです。
下顎歯で、唇側です。 ( メジロザメ科、メジロザメ属 の未定種 )