岐阜県の中新世の板鰓類、瑞浪層群のサメの歯の化石です。
この産地の1995年産の1日分で、1995年の採集品では5回目です。
産地は、g1です。
1日に採集した歯で、単品で2種8本あります。
1桁で、5本/日を越したので、
「良くも悪くもない、まあまあ」の日ですが、
変わった歯が採れたので、「大変良かった」の日です。
メジロザメ類の sp.1は、7本、
ウシバナトビエイ類は、0本でした。
尚、瑞浪層群は、
岐阜県の瑞浪市、恵那市、土岐市、多治見市、可児市、
美濃加茂市、御嵩町、川辺町、八百津町など、
愛知県の瀬戸市、豊田市、犬山市に分布します。
瑞浪市 松ヶ瀬の土岐川にある河原は有名です。
学名 番号なし・・・・・・・・メジロザメ類(カルカリヌス) Carcharhinus sp.1
36・・メジロザメ科の未定種 Carcharhinidae gen. et sp. indet.
時代 前期中新世 後期 瑞浪層群
産地 岐阜県
採集日 1995年
採集者 筆者 kulif
1995年から、g1産地とそこから見える範囲で、
板鰓類化石も本格的に採集しようと思い、通うことにしました。
また、採集本数記録アップのため、
欠けた歯でも歯冠があれば、採集・保管することにしました。
番号なしは、メジロザメ類 ( カルカリヌス ) Carcharhinus sp.1です。
上段左と下段左の2本は下顎歯で、他の5本は上顎歯です。
全て舌側です。 ( メジロザメ科、メジロザメ属の未定種 )
36番は、メジロザメ科の未定種 Carcharhinidae gen. et sp. indet.です。
上顎歯と思われ、舌側です。
( メジロザメ科の未定種 )
36番の拡大です。
このブログを書くにあたって、気が付きました。
最初は、アカントドンと思っていましたが、よく見ると違っていました。
特徴は、咬頭・歯冠基底切縁に鋸歯が無く、
近心側と遠心側の両方に欠刻・板状副咬頭があります。
Sphyrna sp. ( シュモクザメの小さい歯 ) の欠刻と板状副咬頭とは、
遠心側のみにあります。
Rhizoprionodon cfr. acutus ( ヒラガシラに似た歯 )も
欠刻と板状副咬頭とは、遠心側のみにあります。
これらの奇形歯かも‥‥
ご存じの方、お教え願います。

