富山県の中新世の腹足類、巻貝のフクロガイの仲間で、タマガイ科 Naticidae
フクロガイ属 ( シヌム属、シーノム属 ) Sinum に属する、
キシュウミミガイ ( キッシュウミミガイ、イネプトゥム ) の化石です。
川の小さな崖での採集品です。
ここでは、少ない種類です。
別の呼び方 ( 別の組合せ ) Alternative combination は、
Sigaretus ineptus
が、あります。
シノニムは、
Sinum yabei ・・・・・・ヤベミミガイ
が、あります。
以前は、
Sinum yabei ・・・・・・・高い螺層を持つ、亜円形の殻
Sinum ineptum ・・・・低い螺層の卵形の殻
の、2種に区別されていましたが、
WMSDB、fossilworks などに従い、同種としました。
尚、
和名にキシュウ ( キッシュウ ) の名が付く化石は、
たくさんありますが、
キシュウは、北朝鮮の東北部日本海近くにある、
咸鏡北道 吉州郡吉州邑 (町) のことです。
学名 Sinum ineptum
時代 中期中新世 黒瀬谷層
産地 富山県 富山市 八尾町 井栗谷
採集日 2014年8月29日
採集者 筆者 kulif
殻口側です。
以前、この個体は、ヤベミミガイと呼ばれていました。
背面側です。
殻頂側です。
殻底側です。
殻口と平行に撮りました。