ドルビニ ( D' Orbigny ) 隕石 は、石質隕石で、
玄武岩質エイコンドライト ( エコンドライト、無球粒隕石、無球顆隕石) Achondrite の一種、
アングライト隕石 Angrite ( 普通輝石無球顆隕石) になります。
ドルビニ隕石は、
火星と木星の間の小惑星帯にある、
ネネッタとロビンソンの2つの小惑星が起源とされますが、
水星からの噴出物とする説もあります。
最古の隕石と言われ、
45.5 ( 45.629 ) 億年前に、結晶化した火成岩です。
主要鉱物は、
①橄欖石
②灰長石 ( アノーサイト CaAl₂Si₂O₈で、カルシウムに富んだ斜長石 ) Anorthite と
③ファッサイト ( Ca(Mg,Fe²⁺,Fe³⁺,Al) (Si,Al)₂O₆ で、Alに富んで、
Feが非常に少ない輝石 ) Fassaite
です。
この隕石は、
1979年6月、
アルゼンチン ブエノスアイレス州 コロネル・スアレス ドルビニの
トウモロコシ畑で発見されましたが、
12か所しか発見されていないアングライト隕石では、一番大きな隕石 (16.55kg)です。
16.55Kgですし、アングライト隕石自体が12か所しか発見されていなく、量が少なく、
最古の隕石ということで、高価な隕石になっています。
(南極大陸の昭和基地近くの氷原で見つかった、Asuka-881371もこの種類です。)
尚、蛇足ですが、
日本で一番古い岩石は、岐阜県七宗町の花崗片麻岩 ( 20.5億年前 )でしたが、
今は、島根県津和野町で見つかった花崗片麻岩 ( 24.8億年前 ) になりました。
世界で一番古い岩石は、1989年にカナダのアキャスタ川の島で見つかった
アキャスタ トナール岩質片麻岩 (39.62億年前) のため、
この隕石が、いかに古いか分かります。
重さ 1.2g
定価 41,666円/g
購入日 2012年12月10日
購入店 Sahara nayzak com 池袋ミネラルショー
研磨面です。
反対側の非研磨面です。
ラベルです。
ケース裏の隕石鑑定書です。