静岡県の更新世の斧足類、二枚貝のシラスナガイ科 Limopsidae、
リモプシス属 ( シラスナガイ属 ) Limopsis に属する、
トウカイシラスナガイ ( オオシラスナガイ ) の化石です。
瑞浪層群では採れない、サメの歯の採集目的で行った、放置された宅地造成地で
採集しましたが、トウカイシラスナガイが散らばっていました。
大日層の上層と思いますが、深い海だったようです。
ここでは、普通種です。
シノニムに
Limopsis tajimae ・・・・・・・・・・・・・・・・・・オオシラスナガイ
Limopsis tajimae emphaticus ・・・・・オニシラスナガイ
Limopsis (Limopsis) tokaiensis
Limopsis tokaiensis elongata
Limopsis tokaiensis var. elongata
があります。
尚、
ややこしい話ですが、
オオシラスナガイ と トウカイシラスナガイ が同種となったため、
学名の先取権の原則により、
オオシラスナガイの学名は、トウカイシラスナガイの学名を
使用することになっています。
しかし、
kulif は、オオシラスナガイの和名の切り替えが、
なかなかできません。
また、
中国浙江省沖産の Limopsis belcheri を日本産現生種と同一として、
オオシラスナガイと呼称している資料もあり、混乱しています。
学名 Limopsis tokaiensis
時代 前期更新世 前期 掛川層群 大日層 (大日砂層)
産地 静岡県 掛川市
採集日 1992年4月19日
採集者 筆者 kulif
右殻です。
内面側です。
殻頂側です。
前端側です。
腹縁側です。