宮城県の中新世の板鰓類、サメの歯で、ネズミザメ目 Lamniformes
ネズミザメ 科 Lamnidae ホホジロザメ属 ( カルカロドン属 ) Carcharodon に属する、
ハスタリス hastalis の歯の化石です。
二人の友人に案内して頂いた、盛んに稼働していた土砂採り場を、
今度も一人で訪れ、3日間採集させていただきました。
たぬき掘りです。
瑞浪層群では、珍品ですが、ここでは、普通種です。
尚、
シノニムではなく、別の呼び方 ( Alternative combinations ) は、
Isurus hastalis ・・・・・・イスルス ハスタリス
Cosmopolitodus hastalis
Oxyrhina hastalis
が、あります。
シノニムは、
Isurus smithii
Isurus tumulus
Isurus xiphodon
Oxyrhina acuminata
Oxyrhina lata
Oxyrhina plicatilis
Oxyrhina tumula
Oxyrhina xiphodon
が、あります。
2020年に J. A. Villafaña らにより、
アオザメ属 ( イスルス属 ) からホホジロザメ属に変えられました。
友人からも聞きましたが、
fossilworks も採用していましたので、従いました。
学名 Carcharodon hastalis
時代 中期中新世 後期 山入層
産地 宮城県 亘理町 逢隅 神宮寺
採集日 1992年10月31日
採集者 筆者 kulif
上顎歯の舌側です。
遠心側へ急カーブした曲率が大きな歯で、つまりカーブの半径が小さいため、
イスルス プラヌス Isurus planus かもしれません。
歯根が摩耗していますが、
3回目の採集の初日で、何でもかんでも持ち帰りました。
唇側です。
近心側です。
歯冠側です。 摩耗した歯根側です。




