以前は、空気が乾燥した日に、迷蝶の標本箱を開けて撮影して、ブログupしていましたが、
虫が入ったり、カビが生えたりするのが心配で、upを中止していました。
これからは、標本箱のまま撮影して、upすることにしました。
従って、翅の裏の写真はありません。
今回は、私が採集した迷蝶で、
タテハチョウ科 Nymphalidae カバタテハ属 Ariadne に属する、
カバタテハの台湾亜種です。
沖縄県の竹富島で、
昔、ひまし油を採るために栽培されていたヒマ ( トウゴマ ) が、栽培逸出し、帰化し、
このヒマを食草とするカバタテハが、ヒマの周りを飛んでいたのを採集しましたが、
竹富島では、あちらこちらで見られ、石垣島でも、通路川沿いのヒマの周りにいました。
迷蝶・・・・・
季節風や台風などの風に乗って、台湾・フィリピン・南方諸島から迷って
日本にやってくる、外来種です。
大陸から北海道にやってくる、迷蝶もいます。
(例外として貨物船などに乗ってきた迷蝶もいるとか。)
また、沖縄県などの土着地から、日本本土の太平洋岸などにやってくる、
外来種でない迷蝶もいます。
種類によっては、
食草を見つけて、1年~数年間、世代を繰り返す迷蝶もいます。
カバタテは、台湾に分布していますので、
台湾からの飛来し、ヒマを見つけ、一時的に増えたと思われる迷蝶ですが、
最近は、土着しているようです。
データ
和名 カバタテハ 台湾亜種
学名 Ariadne ariadne pallidior
産地 沖縄県竹富町中筋の南 ( 竹富島 )
採集日 1987年12月28日
採集者 筆者 kulif
迷蝶と言っても、ここで発生している普通種でした。
採集ラベルです。