カンアオイの展示会で頂いた、ウマノスズクサ科 Aristolochiaceae
ウマノスズクサ属 Aristolochia に属する、アリマウマノスズクサ ( 有馬馬の鈴草 ) の
花が咲いています。
別名に、ホソバウマノスズクサ ( 細葉馬の鈴草 )、
ミツデウマノスズクサ ( 三つ手馬の鈴草 ) が、あります。
アリマウマノスズクサは、
本州 (兵庫県の六甲山周辺 )、九州 ( 佐賀県、対馬・五島列島を含む長崎県、 熊本県、沖縄県の久米島・八重山諸島 ) に分布し、
山地の林縁・疎林にに自生しています。
国外では、台湾に分布していますが、
台湾では、オオバウマノスズクサのシノニムにしている資料も
あります。
(日本の国立科学博物館資料では、日本固有種には、なっていません。)
学名は、
Aristolochia shimadae
です。
シノニムは、
The Plant List は、1件も認めていませんが、
Ylist には、
Aristolochia Onoei
Aristolochia mollis auct. non
Aristolochia kaempferi auct. non
Aristolochia heterophylla auct. non
が、あります。
台湾名は、台湾馬兜鈴です。(オオバウマノスズクサは、大葉馬兜鈴です。)
日本の分布について、
オオバウマノスズクサAristolochia kaempferi とアリマウマノスズクサの区別を
細い葉、葉が三つ手になるかならないかなどで行ったため、混乱しています。
開花しない、細い葉・三つ手の葉になるオオバウマノスズクサを
花を見ずに、アリマウマノスズクサとしたことに始まります。
大阪府、香川県の小豆島、広島県、山口県、福岡県、鹿児島県などで、
これら6県には、アリマウマノスズクサは分布していません。
( レッドデータブックも再確認が必要です。 )
頂いて4年、初めての開花です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
拡大しました。
花の拡大です。
横側です。
蕾です。
引用文献
Kana Watanabe-Toma and Tetsuo Ohi-Toma: Aristolochia kaempferi and A. shimadae share indistinguishable leaf shape, Japan.,DOI: 10.18942/bunrui.01602-06 .,Bunrui 16(2): 131-151 (2016)