カンアオイ同好会の会長さんから頂いた、トウダイグサ科 Euphorbiaceae
トウダイグサ属 Euphorbia に属する、ナツトウダイ ( 夏灯台 ) の花が咲いています。
白い斑入りの株です。
ナツトウダイは、
北海道、本州、四国、九州 ( 南限は、鹿児島県指宿市 ) に分布し、
疎林、林縁、草原などに自生しています。
国外は、中国全土 ( 但し、内蒙古自治区、福建省、海南省、チベット自治区、
青海省、新疆ウイグル自治区を除く )、朝鮮半島、ロシアの極東、
サハリンに分布しています。
学名は、
Euphorbia sieboldiana
です。
シノニムは、
Euphorbia savaryi
Euphorbia sieboldiana var. amamiana・・・・アマミナツトウダイ
( オオスミナツトウダイの4媒体 )
Euphorbia sieboldiana var. idzuensis
Euphorbia sieboldiana var. montanus
Euphorbia sieboldiana var. ohsumiensis ・・・ナンゴクナツトウダイ
(別名 オオスミナツトウダイ)
Euphorbia sieboldiana var. peninsularis
Euphorbia taquetii ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チョウセンナツトウダイ
Euphorbia tsukamotoi ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒメナツトウダイ
Galarhoeus sieboldianus
Galarhoeus sieboldianus var. idzuensis
Galarhoeus sieboldianus var. miyajimensis
Galarhoeus sieboldianus var. montanus
Galarhoeus sieboldianus var. ohsumiensis
Galarhoeus sieboldianus var. shikokianus
Tithymalus sieboldianus f. idzuensis
など、他にもたくさんあります。
尚、
Ylistでは、
ナンゴクナツトウダイ、チョウセンナツトウダイ、ヒメナツトウダイを
シノニムにしていない。
アマミナツトウダイは、独立変種にせず。
中国名は、钩腺大戟で、
根茎を下痢止め、利尿などの生薬として用いられているようですが、
有毒植物のため、注意が必要とのことです。
久しぶりのupです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kulifの家にて
葉の付き方は、3通りありますが、
茎の下から途中まで、小さな長楕円形の互生葉、
その上には、4～5枚の大きな長楕円の輪生葉、
その上は、何本かに枝分かれし、その先には2分岐した長三角の苞葉があります。
それ以上は、この苞葉の2分岐が続きます。
苞葉の中央には、杯状花序が1個できます。
4枚の総苞片がくっ付き、先端が三日月状に尖った総苞の中に、
雌花が1本、雄花が何本かできます。
総苞の尖った先端には、腺体があり、蜜を分泌します。
雌花は雌蕊のみで、1個の子房から3本の花柱が出て、柱頭は2分岐しています。
そして、自家受粉しないよう、雄蕊の花粉が出る前に、他の花序の花粉を受粉して、
子房が膨らみ始め、杯状花序から外へ垂れ下がります。
雄花は雄蕊のみで、何本かありますが、先端は2分し、
茶色の楕円の葯が付いています。
雌蕊が他の花序の花粉を受粉し、花序の外に出ると、
葯が弾けて、黄色い花粉が出てきます。
雌性期の杯状花序です。
中央の細い白いものが柱頭の先端です。
茶色の葯4個は、丸いままで膨らんでいません。
総苞には蜜がたまって、光っています。
横側です。
白い柱頭 ( 雌花1本 ) が出ていますが、両脇の葯2本 ( 雄花2本 ) が飛び出しています。
手前には、でき始めの低い葯 2本 ( でき始めの雄花2本 ) が見えます。
雄性期の杯状花序です。
膨らんだ葯と、葯から弾け出た花粉が見えますが、
上方には、子房が膨らんで、杯状花序から飛び出して種になりかけています。
また、蜜が出て光っています。
子房の手前側から見ました。
横から見ました。
斑入りの葉です。
