昨日、久しぶりに古銭の同好会で、所持している切銀 を展示・説明してきました。

        切銀とは、戦国時代~江戸時代初期に
           各地の大名や奉行などが、領内通用に発行した地方貨幣(領国貨幣)です。

         秤量貨幣で、重さを量って使用していました。

    灰吹法 ( 銀の鉱石を砕いて、鉛を混ぜて加熱して銀を抽出 )で造られた灰吹銀( はいふきぎん )が材料で、
    銀品位を保証する文字などを刻印したものが多数あります。


 4種しか所持していませんが、高くで購入できません。
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越後シカミ銀の拡大です。
    シカミとは皺のことで、表面には皺が見えます。
    銀品位は78% です。
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裏側です。
   裏側の状態も真贋の決め手になります。
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越後寛字印切銀の拡大です。
    「寛」の文字が5文字読める良いものです。
    銀品位は、92% です。
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裏側です。
   銀の湯をどのような石板の上に流したのでしようか。
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佐渡徳通印切銀の拡大です。
    江戸時代初期 (1619年) に佐渡奉行が発行した切銀です。
    「徳」「通」の文字が刻印されていますが、写真は「通」が刻印されています。
    発行当初の銀の品位は75%でしたが、鉛を含有させ、最後には39%まで下げました。
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裏側です。
   升目の中の点・文字・記号? など、3種の刻印があります。
   調べきりませんでした。
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出羽窪田印切銀の拡大です。
    写真は「窪田」のうち、左の枠の一部と「窪」が読めます。
    銀品位は、93% です。
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裏側です。
   裏側の状態も、切銀の種類により異なりますね。
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