食養生(しょくようじょう)コーチの九楽佳(くらか)です。

食で生きる力を高めると、

スルスル痩せて適正体重に変わり、軽やかな思考も蘇ります。

毎日がより楽しくなり、人間関係、時間、お金、健康、成長の

5つの『楽しい』が叶います。

 

ダイエットの頑張り過ぎは良くないというお話しです。

なぜなら、リバウンドしやすくなるからです。

 

極端なダイエットは、一時的な飢餓状態です。すると私たちの身体はそれに反応してくれます!

 

『飢餓状態だよ!生命の危機!』

となると食欲ホルモンのグレリンが増え、食養が増し、さらに脂肪を溜め込みやすくなるのです。

 

糖質を極端に摂らないでいると『耐糖能』が下がります。

 

『耐糖能』とは、読んで字のごとく、『糖』に耐える力になるわけですが、これは血糖値を正常に保つためのグルコース(ブドウ糖)の処理能力のことです。上昇した血糖値を正常に戻したり、血糖値を正常に保つ能力のことです。

 

血糖値が急激に上がった時に対処してくれるのは、膵臓から分泌される『インスリン』です。

簡単にいうと、この『インスリン』の分泌量や反応、

作用がうまくコントロールできなくなるのが、『耐糖能』が落ちるということ。

 

びっくりですよね。糖質を食べないでいると、糖質の処理が下手になってしまうのです。

 

血糖値がうまくコントロールできないのが、『糖尿病』です。

 

厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、

 

糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに重篤な合併症が進展することで、

微小な血管の障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、

より大きな血管の動脈硬化が進行して心臓病脳卒中のリスクも高まります。

 

糖尿病 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

 

ということ。

 

なんの気なしに糖質制限をやり過ぎてしまうと耐糖能が下がることがあります。

 

ちょっとそれました。

 

リバウンドの仕組みを

🔷カロリー制限

🔷糖質制限

 

からみてみます

 

🔷カロリー制限からのリバウンド

 

カロリー制限によって、エネルギー源である糖質、筋肉の材料なるタンパク質や、ビタミン・ミネラルが不足して

筋肉量が低下します。

糖質が足りないので、筋肉のタンパク質が分解されて糖質の代わりをさせられます。

このあと、カロリーを戻すとどうなるか?

筋肉ではなく体脂肪で体重も戻してしまうことになります。

なぜならば、筋肉の合成量は年間で約4キロが限界と言われています。

ですから急に増やせるものではないのです。

 

🔷糖質制限からのリバウンド

糖質を減らすと、私たちの体のエネルギーとなるグルコース(ブドウ糖)が不足します。

そしてわずかなグルコースに対する反応も悪くなり(耐糖能の低下)、糖質を体に取り込むのが下手な状態になります。

そこへ、大量の糖質が入ってくるとどうなるでしょう?

これまでと比べると、異常な高血糖状態の出現で、インスリンがったくさん出て、糖質を脂肪としてせっせと溜め込むのです。

これまでの必要量を超えているので、超えている分は飢餓状態の再来に備えて溜め込むのです。

そして、筋肉には通常グルコースがグリコーゲンの形で蓄えられていますが、糖質制限で枯渇しています。

糖質が戻ってきたので、『グリコーゲンの回復』が起きます。そこには水分子もくっついた形になるので

糖質の他、水の分も体重が増すことになります。

 

この『グリコーゲン』は肝臓にも蓄えられるのですが、肝臓のグリコーゲンが枯渇すると脳みそも『身体は飢餓状態、緊急事態だ!』と判断し、基礎代謝を減らします。たとえるなら、身体が以前よりも低燃費になっているので、以前と同じ量を食べると余分が出るのです。

身体は次の危機に備えて、糖を脂肪にして溜め込むのです。

 

こうして、短期間のダイエットに成功した!!

と喜んで、すぐに食べる量を戻すと脂肪としてドンドン貯められてしまうのです。

リバウンドです。

 

太ってしまったので、また極端なカロリー制限や糖質制限をします!

そしてやせます。ダイエット成功!!

 

ダイエット成功!!ということで、食べる量を元に戻すと、また脂肪が増えます。

 

急激なダイエットをするたびに筋肉が減り、体重が増えるときは身体にとってお手軽な

貯蔵品である『脂肪』になるのです。

 

身体は基本的に糖質をエネルギー源にしていますが、糖質がなくなると脂肪だけでなく筋肉も分解します。

そして余ったエネルギー源は筋肉ではなく、脂肪として蓄えます。

 

中高年になると、身体を積極的に動かさないと筋肉は減ります。

 

中高年の急激なダイエットはとっても危険です。

痩せたいなら、専門家についたほうが結果的には低コストかもしれません。

健康は、お金には換えられませんから。