年内運行を終えた移動図書館のお片付けをお手伝い。
「探して欲しい本があるだよ。」
ベテラン司書でも、見つからないことがあるくらい、本探しは時に難航する。だからこそ背ラベルという住所を付けてはいるけど、移動図書館は外気に晒されるため、タイトルが薄くなり、本が探しにくい。
「あ、あった」
車庫に停車中の移動図書館、乗車してすぐに見つかった。
大体背ラベル通りの場所にはあったけど、本来あるべき場所の、一段上の棚にあった。
「ありがとー、助かった。違うところに戻されちゃうから、困るんだよね〜」
他にも、作業しながらいろいろ教えてもらった。書架が少ないからすぐ本が詰まってしまうため、スペースをつくる工夫が必要。どうしても入らない本は、スペースができるまで待機となる。とか、利用者は小学生か高齢者なので、学生向けの本は不要。とはいえ孫育ての場合もあるから、新しい本は入れておく。とか、棚3段目までは、きっちり詰めないと、移動中に本が落ちてきてしまう。とか。
なるほどなるほど。船と同じ。
ステビライザーがあるとはいえ、海が荒れれば客船も揺れる。
南極への難所、ドレーク海峡を抜けた翌日などは、ドレ休を取らないといけないくらい、揺れまくるのを、私は何度も経験しているから。
市内の交通弱者に、本を。