担保権の順位変更と順位の放棄(または譲渡)

題名とは全く関係がありませんが(笑)


わたくし...トムヤムクンが大好きです

そのままでも十分おいしいですが、ナンプラーをちょびっと入れるとさらにアジアン感アップです。


さて...

民法の抵当権すらやっていないのに、
抵当権の書式レッスンへ突入...(笑)


さんの持っている土地に、さんの１番抵当権だけが設定されている場合において...

さんが、『ねーねー、僕もさんにお金貸して抵当権設定するんだけど、さんと同じ順位にしてよー』

とお願いして、

さんが、
『いーよー』と合意した場合の登記申請。

抵当権の設定契約が１０月１日
さんとさんの合意が１０月２日
登記の申請が１０月３日だとします。

この場合、
・さんの抵当権設定の申請
・さんとさんを同順位にする申請

の２件を行う事になります。

さんの抵当権設定登記がされると、
１番抵当権：さん
２番抵当権：さん　と一旦なります。


そして、２人を同順位にする方法には
１さんとさんで順位変更する
２さんがさんに順位を放棄する

という２つの方法があります。


なんで２つも方法があるのかは分かりませんが、この２つの登記の原因日付が違うってんだからまー間違えそうじゃあーりませんかっ


結論からいうと、

〔１のパターン〕
登記の目的　１番・２番順位変更
原　　　因　平成○年１０月３日合意

〔２のパターン〕
登記の目的　１番抵当権の２番抵当権への
　　　　　　順位放棄
原　　　因　平成○年１０月２日順位放棄

きゃー！(笑)


理由としては、

〔順位変更〕

・登記されていない担保権との順位変更はその時には効力が生じない

・すべての担保件が登記された日以降の日に効力が発生する
➡以降なので、登記した日も含みます。

・つまり、担保権の登記申請をした日に順位変更の効力が生まれるので、原因日付が抵当権の設定登記を申請した日になるのです。

これに対して...

〔順位の放棄〕
・放棄(または譲渡)の契約がされた日に効力が生じる　

・担保権が登記されているかどうかは関係ないので、原因日付は契約がされた日になる

ですってー　忘れそう...(笑)

また、『抵当権の順位変更』に(言葉的に)似たものに『抵当権の順位譲渡』というものがありますが、こちらは『順位の放棄』の方と一緒の考え方となります

この他にも、
・登録免許税の違いとか
・登記事項があるかどうかとか

色々とポイントが盛りだくさん。

個人的には、この原因日付のチガイが１番ショーゲキでした

明日も実りある１日になりますように