結局は・・パワハラタイプが好き?
脳というのはラクをしたがるものだそうです。決断するというのは負荷がかかるので、本能的にはあまりやりたくない行為です。経営の世界でも、選択肢を増やしすぎると人は選べなくなるので、シンプルにした方がいい、とよく言われます。とはいえ人間はわがままで、全部決められるのは嫌だけど、少しは自分で選びたい。その「ちょっと考えて決める」くらいが、ドーパミンも出て気持ちいいわけです。なんとなく、国の政策もこのあたりを突いている気がします。大きくて面倒な問題はあまり触れず、分かりやすいメリットだけ提示して納得してもらう。話は変わって、選挙でもSNSで一気に支持を伸ばす人が出てきますが、強い言葉で言い切るタイプ、いわゆる“圧のある人”が支持される場面もあります。細かく考えるより、「この人についていけばいい」と思った方が楽だからです。これ、実は医療でも似た構造があります。病気になると不安になるので、自分で考えるよりも、「全部任せます」となりやすい。それ自体は自然なことですし、医師に任せることが合理的な場面も多いです。ただ、完全に思考停止した状態で医療に乗ると、結果として自分に合っていない治療でもそのまま続いてしまうことがあります。実際に、・なぜこの治療なのかよく分かっていない・良くなっている実感がない・でも言われた通り続けているという状態の方は一定数います。こういうケースで、医療の良い所と悪い所を自分なりに理解して、ほどほどな所を自分で決めて付き合わないと、あなたの健康は維持できませんよ、とお伝えすると、「なんで、そんな事しないといけないんだ」「それは医療側の怠慢だろう」とご立腹される方もいます。気持ちは分かります。本来は任せて良くなるのが理想ですから。ただ現実として、医療も人がやっている以上、相性や方針の違い、時間的な制約があります。だからこそ、・この治療は何を目的にしているのか・他に選択肢はあるのか・自分はどうしたいのかこのあたりを少しでも考えるだけで、結果は変わってきます。不思議なことに、医師に対して不満を持ちながらも、内容を深く確認せずに従い続ける方もいます。「疑っているのに任せる」という、少しアンバランスな状態です。これは、考える負担を減らしたい気持ちと、権威に頼った方が楽という心理が混ざっているのかもしれません。これは医療に限らず、政治でも、家庭でもよくある構図です。もし、そこから抜け出したいなら、・きちんと、未来を見据え、・自分なりに悩み抜き、・決断する。このプロセスから逃げないことです。正直、面倒です。でもここを飛ばすと、あとでツケが回ってきます。実際に、状態が改善していく方は、この「自分で考えて選ぶ」という段階を避けなかった人が多い印象です。とはいえ、じゃあ何を信じればいいのか、という問題は残ります。情報が多い時代ほど、逆に迷うのも事実です。今回は結局は・・パワハラタイプが好き?でした。