父はお風呂が好きでした。
お風呂のリフォームをしてからスイッチ押すだけで沸くので
好きな時にお風呂が入れると大変喜んでいました。
でも何回かお風呂から出られなくなり私が助けに行ったので
「長風呂はダメだよ、疲れて出られなくなるから」
「出られなくなると困るから私がいる時に入ってよ」
と何度も父には言っておりました。それなのに・・
その日の朝は普通だったと思います。
最近朝はボーっとしてる事が多くなった父がベッドに座ってて
私は「行ってきまーす」と普通に声をかけて
会社に行くとその日はいつになく朝から忙しくバタバタしてて
11時頃だったかな会社でいつものように電話に出ると
実家の隣の人から「お父さんお風呂から出られなくて救急車で運ばれたよ」と
その時初めて気が付きました。いつも傍に置いてある携帯がまだ鞄の中だと・・
携帯も見ると何度も母からの着信が・・・・
会社を早退して病院の駐車場に着いたとたん携帯が鳴り
「今、病院の駐車場に着いたから」と私が言うと
「お父さん亡くなっちゃった」と母
今思い起こしてもその時、母と対面した時の事は思い出されない
でも救急の奥の方で裸のまま寝てるような父に向って
「だから私がいる時じゃないとお風呂入っちゃダメって言ったでしょう」と
父に話かけました。父が私のそばで「参ったな~」と苦笑いしてるような気がして・・