皆さん、こんにちは、あるいは、こんばんは ・・・
 



このブログに限らず、ながらスマホでの閲覧は禁止です。

直ぐにでも事故に合うか、起こすか?
被害者 か 加害者 か?
いずれにしても、バカバカしいことです。

二度とそのような愚かなことは止めましょう。

 


 


  《 キャラクター&キャスト 》



 伝説の主神 = ひよこ様 / 谷  〇
ひよこ様の弟 = おちょい / 藤村 俊〇
創造主の末娘 = スミレ  / 石原 さと〇 





氏神 スプリングフィールド (三十郎) / ジャン・レ〇
湖神 ナセル (チカチュウ) / キャサリン・ゼータ・ジョーン〇


うさぞう : 信造 : 作者  / 伊藤  敦〇

 


 



「神の光玉」は、世界中の要所に出現。
 日本には十箇所。
 範囲は基本、3キロ圏。

東京の 「神の光玉」 の範囲は特別で、皇居を中心とした30キロ圏。
東京の 「神の光玉」 「祈りの聖域」 は十八箇所。

 駒沢公園は、「祈りの聖域」 の一つです。






現在、午前六時を過ぎて、お餅タイムとなりました。
伝説の、木に生る餅を頂きます。

 ただ、皆さんの分はございません。
 悪しからず!

あ~~、大福餅か何かで代用してください。
それと緑茶とか ・・・

 ついでにリラックスしてお読み下さい。
 開戦前の休息タイムですので ・・・

   いやっ、でもリラックスできないかも?
 

 


    

 

  (推奨BGM)

 

 

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン 

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 

 

1970年12月28,29日  ベルリン イエス・キリスト教会

 

 

 

第1幕への前奏曲:Allegro giocoso 0:00  

第2幕への間奏曲〈アルカラの龍騎兵〉:Allegro moderato 2:18 

第3幕への間奏曲:Andantino quasi allegretto 3:57  

第4幕への間奏曲〈アラゴネーズ〉:Allegro vivo 6:40

 

 




六時ジャストのニュースじゃなくて、お餅タイムになりましたが、
 私 ・・・ しょっ食欲が無いので~。

 あ、ああ ~~~ ととと、飛んだぁーー!

   かか、解説を致しますと ・・・


  産まれて間もない鶏の黄色いヒヨコちゃん、

 え~、全長三センチ程でしょうか?

私の肉ポケットから抜け出し、
チカチュウ様の頭に ピョンと飛び乗り、


そ、その小さい体の更に小さな羽根を、
パタパタと羽ばたかせ ・・ ピヨピヨ鳴きながら ・・・

 うう、三十郎様の左の角に止まり遊ばされましたのでぇ 御座います。

 ハアハア ・・・ ももも、もう限界で御座います。 
  

  ああ、あふあふ ・・・


《 こここここ、これっ、待たぬか。
  わしを差し置いて気絶は許さぬぞ・・・

 

   チカ殿、何故じゃはぁ~っ!



《 さあ、全然知りませぬ!


 でもね、ほらとってもカワユクて黄色と言うより、
 黄金の羽毛のように輝いて、ああ~、凄く素敵ですわ~。


 だから、あたくしの子供かも。》 

 

     ピッピヨ。

 

《 おお、おぬしが産んだのではないのかあ~!!》


《 あら、わたくし元の姿は女神で、今はネズミ。
 しかも「 ぬいぐるみ 」ですよ。


 どう足掻いても鶏の卵は産めませぬぅ~。》  


     へっ、へぶ ッ ・・・・・


おおお、おいっ! しっかりせぬか、うさぞう ・・・
 白目になるなぁ~!


 あああ、そうじゃ、これはきっとスミレ様の仕業じゃあ、
 そうでなければ説明がつかぬわ~い。》 


《 ああん、もうしっかりしなさい。

 

 うさちゃんたら、ひっくり返っちゃって、

 私もう、お腹の上に座っちゃおう。


 あらやだ、内のピヨちゃんが、
 うさちゃんの顔にオシッコを掛けたわ。》 

 

     ピヨピヨ。

    あああ、うん? ・・・ 雨かな?



「 あ、申し訳ございません。また気絶していたようで ・・・
 今起きますので、え~ ヒヨコ様はやはりいらっしゃいますね。」


   あ、あれっ、気のせいか向こうから鳥が二羽飛んで来る。
   しかも体が発光している!?

    で、でも ・・・?


《 あれは ・・・ んな、何? 隼に、ペリカン?


今は既に、虫や動物は光玉から出払っているから、あれは間違いない。
体を覆う眩いオーラが証拠じゃ! そそそ、そうかそうか。》

    アラマア。   

 

  ・・・アバババア、アピ~~ヨ!



   あ、私にも分かりました。
   でも、何でヒヨコ様は焦って・・・?


ピンポ~~ン! 正解です。毎度お待ちどう様でした。
 皆さん、わたくしペリカン卓球便の スミレ で御座います。
 頭のティアラ素敵でしょう。ふふん。》


《 私、隼特急便の竜飛丸こと、おちょい です。》


《 いやあ、お待ちしておりました。さっそくで申し訳ございませんが、
 あの、こちらのヒヨコ様をお迎えにいらしたので御座いましょう?》

《 あら、何のことで御座います。 私、気になっておりましたが ・・・
 むふふ、このヒヨコもしかして、スミレさん。》

《 まあ、そうで御座いますね。 
 面白いことになって来ましたわね叔父様、くぷぷっ。》

《 そうですね。 ぷぷぷぷ、あ、これは失礼。
 あの皆さん、我々は何も存じ上げておりませんので、
 どうか面倒を見てあげて下さいね。》

《 そうですよ。失礼があると、
 くちばしで突付かれるかもしれませんからね。

  お気を付け下さい。》


《 そそそ、そんな、では私の子ではないのですね。


 てっきりスミレ様が御与え下さったものと思い、
 必死にお尻で暖めて産まれて母性を感じておりましたのに、


 はあああああああ、チュウ~~ ・・・》 

 

 

    ピピィ~ッ!

 


「 ああ、チカチュウ様ぁ~。
 お気を確かに ぃ ・・ く、くう ぅ ・・・」


《 それでは、こちらのヒヨコ様は、
 いいい、一体どちら様なので~ ・・・

 私でも、このヒヨコ様の想念が全く読めない上に、
 魂の存在を感知すら出来ないので御座います。

 これは間違いなく大神以上のレベルの力が
 働いているものと思わざるを得ません!》


《 あら~ん、でも、知~りませんので御座います。
 それから、その信造のポケットの中は、
 小型ブラックホールになっているのですよ。面白いでしょ。》


あああああ、あ ~ へ ぇー・・・

  

  コガコガコガッタ、


   ぶらぶら ブラ、ブラ ほほ ほほ  ホ~~ル ・・・


     ツ ツ・・ッ ーーーー・・・   」  

 

               ピピヨ!


《 おい、しっかりせんか~!
 まだ若いのに。い、今わしも行くでのぉ。あぐッ・・》

                 ピーヨピヨ!


《 ねえ、みんな何してるの?
 せっかくお餅の差し入れに来たのに、もう ・・・
 そうそう、早く聖域の皆さんにお餅配らなきゃ。》

               ピヨピヨピヨォーーッ!



《 あの、スミレさん。ピヨ様がお餅を食べたいそうですよ。
 ちょっと、あげてみましょう ・・・はい、どうぞ。》


  ピヨッ。ムヨムヨ、ヨムヨム、ンヨム・・・ゴクッ、


   モックリ、ムックリ、マックリチョン、
    ガッチョン、ムッチョン、モッチョンチョン!!!



《 ガ ~~ チ ョ ~~ ン!!  

 

 ぶおフオフオフオ ・・・ んん~~ なかなか美味であった。

 わしは ベニヒワ の ガチョン じゃ。

 漢字はこう書くのじゃ 「 紅鶸 」 ・・・知っとったか?


 全長は十二センチ程。

 ほれっ、額の赤班と胸の赤い羽毛がイカスであろう。
 鳴き声は 「チッチッ」 とか、「チョチョ」 じゃ。


 うんうん、中々気に入ったぞい ・・・

  ところで何じゃ、おぬし等の格好は ・・・


  変に飾りたておって、わしのように、
  それらしくて控えめで自然な変身が望ましいのじゃ。

 ふん、言いたい事があるなら言うてみよ。》


《 鶏のヒヨコがベニヒワになったのは、地球の流儀に反しますし、
 とても自然とは言えませぬ。ねえ、叔父様。》


《 そうですともガチョウ様。
 それでは余りに唐突な成長というものです。
 どうせならダチョウとか部長とか
 アチョウとかの方が宜しかったのでは?》


《 あら、今日は冴えていますわ。
 叔父様、素敵です。 ピヨチヨピヨチヨ。》


 馬鹿を言うでな~~い!!

 何がガチョウだの唐突だの何だのと。


そんなもの面白くも何ともないわい。
 さっさと、餅を配って帰りんしゃい。

わしはこの者達を起こさねばならんので忙しいのじゃ、はあ~~。》


《 は~~い、では参りましょう。叔父様。》

《 そうしましょう。スミレさん。》
 

 


 


《 全く、こっそりと覗きに来てみれば、
 直ぐばれてしまうとは情け無いわい。

  ん~? おぬし、年は幾つになったのじゃ。


  あ~、聞こえんぞ。

 そうだった神通力を失くしてしまっておったのじゃのう。
 しょうがない、わしがおぬしの年を教えて進ぜよう ・・・

ほうほう、魂の年齢は一万三千五百二十七歳であるぞ。
それに今の一族の先祖であった前世、前々世が見えるぞ。

 つまりおぬしの一族に、善悪を問わず多大な影響を与え更に、
 ここの主神が造りし世を穢す一端を担ったということじゃ。

猛省せんとな、憶えておくが良い。
はあ、まだまだ若いのう。

さて、この者達を起こす前にちょっと細工をしてと ・・
 で~は、起こすぞ。

   そ~れ、そ~れ、突っ突いて、突っ突いて、


     チッチッチッチ、チョッチョチョ~イ! 


《 ああ、いた、いたたたた!》

《 きゃっ、いやぁ~~ん。痛いですわ。》

「 あたたたた ・・・ ああ、あ~れ~?
 三十郎様、つつ、角が止まり木のようになって、小鳥が ・・・
 なな、何で ヒヨコ じゃないんでしょう?」


      チッチッチーーッ。



《 なんじゃとぉー!? ・・・
 あわわ、こりゃあ、ベニヒワじゃあ。


 成長したのか、スミレ様御得意の冗談か?
 あ、あの、お話は出来ないので御座いますか?》 

      チッチッ。


《 駄目かあ~。
 だが、無礼があってはならんぞ、
 きっと、これも試練なのじゃ。
 チカチュウ殿も話は控えた方が宜しいぞ。》 


           ハイチュウ。


「 そそ、そうだ。お餅を頂けば、きっと気持ちもちもも ・・・
 あ、落ち着くのではないかと ・・・」 

 

 

            ぷぷ、チッ。


《 おい、もち着いて話せ~~、ぷっ。》

 

              プチュチュ~。


「 ・・・ はは、はい。」



え~、そんなこんなで 「鳥」 乱 し 過 ぎた我々で御座いますが、
気が付くと周りの街路樹の枝に、びっしりと ・・・
例のお餅が生っているではありませんかぁ。

 何か白い桃が生っているようですし、甘い香りも相俟って、
 まるで桃源郷にいるかのような錯覚を覚えます。 
 ん~、トレビア~ン。

  三十郎様の仰せの通り、たわわに実っていて壮観であります。

 ただ、針葉樹と葉の無い落葉樹、
 又は刈り込まれたサツキやツツジの枝にまで生っているのですから、
 全く有り得ない神様の御愛情に溢れた光景であります。

間も無く、場内の大勢の人達が出てきて、
上着を木の下で広げると、
不思議なことにその上着目掛けて餅が落ちて来るではありませんか。

 大きさは普通の中華まん程ですので、
 きっと食べ応えがあるものと思います。

 皆さんは、それはもう興奮して歓声を上げながら、
 わいわい楽しそうに収穫しておりました。

ただ例の小林の遺体には、真っ先に気付いた人達が上着を掛け、
何とお餅を一つ口元に供えていました。
幽体離脱した彼女の泣き声が聞こえます。

 そして手を合わせる人達に、
 何度も 「ありがとうございます」 と感謝していました。

  供えられたお餅の気を吸い、
  更に後悔の念が膨らみますが、もう遅いのです。


 高木は虫の息ではありましたが、
 数人の自警団員と看護士に応急措置を施されました。


 そして聖域に入るよう、あの結城秀人に説得され、
 後ろめたさを引き摺りながら担架で場内に連れて行かれました。


  暫くして、全てのお餅が無くなり、
  皆様それぞれの場所に戻って行きます。



   我等一行は、陸上競技場内に戻りました。

  その途中、拳三が車椅子を押して、
  下半身不随の少年を連れて帰って来ている姿が見えました。

 心身を鍛錬している拳三とはいえ、
 かなりの距離を歩いているだろう事は、
 その疲れ切った姿を見れば一目瞭然です。

  他のメンバーは、人が多過ぎて見つけられませんでした。


木に生る餅の収穫が終わり、群衆はそれぞれの場所に戻りました。
我等異色のトリオは、陸上競技場におります。


 それで現在時刻は、午前六時十六分。

場内では剣三郎が拡声器のマイクを持って注意事項を話しています。

なるほど ・・・ 亡くなられた方の遺体の上にお供えしてとか ・・・


えっ、普通の餅ではなく、
 果物のように水分が多いので貴重な水は飲まないようにとか?・・・
  歯が無い人でも問題無く食べられるとか、へぇ~ ・・・


「 ・・・それでは皆さん、御用意は宜しいでしょうか?


  主神様に感謝の念を込めて頂きたいと思います。


   では合掌して、頂きます!」


  「「「 頂きます!!! 」」」


  それにしても、こんな御褒美があろうとは、
  思ってもみなかったのでしょう。


  皆さんの喜びようは、その表情から伺えます。

  余程おいしいのか、どよめきと歓声が止みません。
  ただ ・・・ この異常な喜びようはどうしてでしょう?


《 ははは、それはそうじゃろうて ・・・

何故なら、あれを食べると霊力と体力が上がり、
加えて体の疲れや痛みが取れ、
ちょっとした傷や病気等は治ってしまうのじゃからのう。


それは幽体離脱した霊も同じことなのじゃ。

ほれ、さっきの焼け死んでしまった女性は、
餅の「 土の気 」を吸い、
火傷の痛みが和らぎ、涙を流して喜んでおる。
神の大愛が身に沁みたであろう。》


  仙豆(せんず)みたいだな。 

  あ、仙豆ってドラゴンボールの ・・・

  チュッチュッチュウ~。


《 ん? 餅が食べたいじゃと・・・こりゃあ忘れておったわい!》

「 私達の分もあるので御座いますか?」

《 あるぞ~~。》
         

         
  すると、何故か三十郎様の顎鬚の先から、
  何か白い水滴のような物が次第に大きくなり、

  まあるいお餅が四つ生りました。
  え~っ、こんな風に生るんですねえ。


《 ほほほ~、どうじゃ、これはわしの演出じゃ。


 それぞれの大きさに合わせておいたぞ。


 あっ、まずはベニヒワ様に、
 御一つどうぞお召し上がり下さいませ。》


   三十郎様は、一番小さな餅を左の掌に乗せて、
   ベニヒワ様に献上されました。

  すると、ベニヒワ様は一口で啄(つい)ばまれ ・・・
  ムヨムヨゴックン、 と召し上がられました。

 こんなこと言うのも何ですが、
 あまりに可愛らしいので大ファンになってしまいました。

  だって、あ~ほら、今も大変御喜びで ・・・
  チッチッ と頭上を飛び周っておられます。

きっとスミレ様か、おちょい様のペットのような存在なのでしょうね。


あれ? ベニヒワ様は急に上昇されて ・・ 急降下へっ?

    ・・・グサットナって僕の額に、うあっ!

 


「 いいい、いったぁ~い!」 

 

   なんてことだ。違ったんだ。


《 戯け!》 チュ~イ、チュウイ。


「 申し訳ございません。
 ベニヒワ様、御無礼をどうかお許し下さい。」


   ききき、きっと大変な神様なのだ。
   あわわわ、凄く私を睨んでおられる。

  すると、チッチッ、チョチョ
  さえずりながら、上空に飛んで行かれました。

   あれ~?


「 どうされたのでしょう? 
 おちょい様とスミレ様の所に行かれたのでしょうか?」

               チュウ?


《 さあな、我等が干渉することでもなかろう。
 我等はここに居なければならん。


 何せ、もう直七時になるでの。
 いいか、気を引き締めよ。

 あ、そうじゃ忘れとった。も、餅を食べなさい。
 おい、うさぞう。お主がもぎなさい。》



「 はは、そうで御座いました。では、失礼致します。 」


  私は、三十郎様の顎鬚から餅を三個もぎ取ると、
  三十郎様とチカチュウ様に御渡ししました。


《 おお、ありがとう。では頂こうかな・・・・頂きます。》

 

   チュ~ウ。

  「 頂きます。」


   私、この姿になってからは、
   夢でダチョウの丸焼きを食べて以来です。

  あの時は不思議と満腹感がありましたが、この餅はどうでしょう。

   ん~、匂いは甘い感じです。
 
  では、一口サイズの餅を ・・ んごんぐ ・・・
  あれ、中に ずんだ が入ってる。

   それにしても、仄かな甘みとジュシーな食感がたまりません。
   ほんと、柔らかくて不思議と直ぐ溶けて無くなる感じです。


《 おお、おぬしは(ずんだ)か。
 わしは(つぶあん)じゃ、好きだからな。

 むふふふ、おいしいのう。
 チカ殿は(チーズ)じゃな。しかも カマンベール

 味はそれぞれの好みに合わせてあるのじゃ、有り難いじゃろ。》


  オイチュウ~。


「 ほんと有り難いです。
 小さくても満腹になって気力倍増という感じで御座います。」


《 じゃろう ・・・ あ、あまり呑気にはしておれんぞ。

 

   今何時じゃ。》


「 現在時刻は ・・・ 午前六時四十六分で御座います ・・・・
 今頃、正神軍司令部はどのような状況なのでしょうか?」



《 ふ、気になるであろう。だが心配無い。


 叡智晶があれば司令部の生中継の映像が送信されてくるのじゃ。
 良いか、指輪のままでも空中に映像を照射出来るから見ておれ。》


 すると、左手の人差し指を前に突き出されると、
 映画やテレビ等で良く見掛ける映像が、目の前に広がりました。

 言わずもがな、驚愕の神学力であります。
 人間の科学では未熟な段階でしかありませんが、この映像は完璧です。

 その映し出された大霊宮の作戦司令部は、
 恐ろしい程の緊迫感に溢れ、私にまでその気迫が伝わって来ます。

  大黒天様が議長席前の大スクリーンを見ながら、
  世界中の 「神の光玉」、
  その他の重要と思われる箇所の天使や神々に対し、
  様々な指示をされています。

  例の光玉内を監視し裁く、天使達の準備も万端のようです。

  その光玉上空に無数に輝く天使達は皆、美男美女です。
  その他の神々にしてもそうですが、

   汚れのない綺麗な魂の容姿は美しくて当然なのでしょう。

  ただ、宇宙全域の宇宙種族は異種異型であり、
  人型なのは 4 % 位に過ぎないそうです。

   つまり、美的感覚は種族によって違ってくるでしょうが ・・・

  人でも、魂が産まれた時点で醜いなど有り得ません。


  何しろ、四十八神(よとやしん)のどなたかの
  御神魂が入っているのですから ・・・


 現代の殆どの人が、既に何十回、何百回と、
 生まれ変わり死に変わりをしているか分かりません。

その繰り返しで、人類はとてつもない罪穢を積み重ね、
更に地球表層上を汚染し今日に至っています。

大概の人は、地獄の最下層まで堕ちているようです。
全人類は先祖も含め、その責任を今取らねばならないのです。
 

 


 

Chopin: Nocturne No. 3 In B, Op. 9 No. 3

ピアノ : マウリツィオ・ポリーニ

 

 

 

 

 

 


     只今の時間、六時五十分。


   こちらの競技場では、
   剣三郎が正座をさせ開戦前の心構えを伝えています。


「 この祈りの聖域にお集まりの同志同胞の皆様、
 私は土門剣三郎と申します。

この祈りの聖域の聖者補佐役を頂いた三人の内の一人で御座います。
いよいよ神裁きの三日間が始まろうとしています。

聖者黒須様からのお言葉では、
七時になると夢想だにしない恐ろしい事が起こるそうで御座います。


その後も光玉の周りに、邪念からなる化け物が物質化して出現し、
神の光玉周辺の街を火と血の海にするとの事です。

しかし、この光玉内は偉大なる天照日大神様が守護されておりますから、
決して心を乱さず、祈りに集中するようお願いしたいとのことで御座います。

その事を胆に銘じ、御先祖様とも心を一つに、断固遂行の想いで
この三日間を乗り越えて行きたいと思いますので、宜しくお願い致します。

では時間まで黙想して精神統一致しましょう ・・・・ 黙想。」


  人々の想念界は様々です。
  恐怖や不安感を、静めよう宥めようと努力しています。

 正神軍司令部の巨大スクリーンには、
 各国の 「神の光玉」 が、何十にも分割されて映し出されています。

  慌てて時間に遅れまいと、
  急いで光玉に向かっている人の姿が見えます。

 東京の聖域にも、ゼエゼエ言いながら入って来ている人が、
 何人も見受けられます。


「祈りの聖域」 に入れなくても光玉内に入れれば、
遅れたことにはならないので、
急いでほしいものですが、とても間に合わない人が余りにも多い。

 都市部に向かわなければならないのは、実際厳しい状況です。

東京で言えば、中心部に近付くに従い道路は塞がり、
途中からは徒歩の群衆が数珠繋がりになっています。

 電車はパニックになった人が押し寄せ、収拾が付かないようです。

焦りと不安が増幅され、冷静ではいられず、
単に助かりたい気持ちが先走る。

 更に群集心理が作用して、
 聖者が言った事を思い返す余裕すらないようです。

案の定、光玉に到着したにも係わらず、
見えない光の壁に阻まれ入ることが出来ない者が多数います。

 泣いて空中を叩く醜い魂の人間を、
 不思議そうに見ながらすんなり入って行く者もいます。

入れた者は、当然心から神に感謝しています。
また、遅くなった事をお詫びしています。


 空を見上げれば日の出の時間を過ぎた今でも、
  厚い雲が太陽光線を遮り、
   深紅のオーロラ、赤い三日月、
    第二の太陽 ベテルギウス、
     暗黒惑星二ビル、
      更に、蒼く輝くクラリオンはもう見えません。




     「 闇 ・ 夜 ・ 影 」 ・・・

 


  これらに悪いイメージを持たれる方が居られます。

光と相反する物では御座いますが、「悪」 ではありません。
単に光が当たった反対側が、暗い影となるだけです。

強いて言えば 「 黒い光 」です。その闇に包まれると安らぎます。
生命にとって必要不可欠な物であります。  

 更に重要な事に、夜というのは睡眠に繋がります。

人の脳の中には、
松果体 (魂が宿る場所の一つ) から分泌される
メラトニン (夜のホルモン)という物質があります。

このホルモンは精神をリラックスさせ、
体温を下げて眠りを誘う働きがあります。

 睡眠とは、何か不思議な世界を連想させます。

実際、睡眠中にアカシックレコードと繋がり、
夢に現れる場合があるといいます。

 当然、魂の宿る場所の一つであり、
 神霊界、四十八神に霊波線で繋がる部分であります。

また、寝ていても自分に意識が無くても、
自律神経が作用して体内を自動制御します。

 人体は言い換えれば、機械ではない
 「神の完全なる生体ロボット」 ではないでしょうか?


それを操縦する為、魂が宿っているのです。


それで老化して使えなくなれば、
体を抜け出て幽界へ帰るという訳です。

 ただし、地球表層上に存在する幽界は、
 現在縮小し、いずれ消失します。


  移転先が火星と木星の内部世界となる訳です。

 言い換えれば、
 進化が許されない 「猿の惑星」 ではないでしょうか ・・・


物質界あるいは地球の表層上という、
宇宙共通惑星 「地球」 は魂のいい修行の場なのです。




 話がそれましたが、
 光がより強く輝く為には、漆黒の闇が必要なのです。

大芸術家の主神は、己の演出を際立たせる為に、
全次元・全宇宙の隅々まで気配りをなされているのです。

 故に、醜悪な物は存在しません。

加えて、物質の形を認識する為にも黒い闇は必要なのです。

全て真っ白な物質しかない場合では、

影が無いと自分の位置すら判別出来ず、
自分自身も真っ白。

 

他の色も生み出す事が出来ません。

 宇宙全て、「光と影」「白と黒」 が原点であると思います。
 これは色霊に属します。

  そして、それ以前に数霊(かずたま)が存在致します。

 数学者が数の謎、特に素数の謎を解明すれば、
 宇宙の謎が解けると豪語しているのは、
 数霊の力の偉大さを良く理解しているからだと思います。


つまり、「悪」 という存在は 「闇・夜・影」 とは別個の物なのです。

主神が人に与えた欲心から、邪や悪に変化していったという事です。


その邪悪なる欲望に惑わされ、
はたまた生きるのに疲れ果て怠けの罪を積む。

 自暴自棄、惰性に任せて邪道を流されるまま! 
 哀れな人生の先は地獄だ!


  主神の領域に近づきたい!
  もっと向上したい! 

  更に清楚で美しくなりたい!
  大芸術家、大科学者になりたい!


 そんな正欲、聖欲、大欲をもって神理の道を歩むべきが、
 本来の人生のあり方なのですが、

 皆様は如何でしょう?
 

 




 現在、叡智晶による空中のスクリーンには、
 世界のどの光玉の場面を見ても、
 緊張感と恐怖感、不安感、そして期待感に溢れています。

但し光玉外では、今から何が起こるのか理由も知らず、
起きている現象を理解出来ない人が、

少なからずいることは悲しい現実です。

 それに知っておきながら諦める者、
 信じない者が余りに多いことも認めたくない現実です。

  しかし、これだけは断言できます。

   我々、神の子は創造主が創造した、
   この大宇宙でしか生きられないのです。

    そのことを肝に銘じてください。

 

 

 




 いよいよ開戦の時を迎えました。



世にも恐ろしい正邪の戦いの最終決戦が始まろうとしています。

これから先は今まで以上に、凄まじい正邪の攻防が繰り広げられます。


 おぞましい怪物も、邪神と人間達の邪念より生み出されてしまいます。

  その醜さから目を背けないで下さい。