《自由夢》


 僕は時々夢の中で自由に動けることがあります。明晰夢(めいせきむ)と言って夢の中の自分の体を自由に動かせるんです。


 普通の夢でもいろんな所に動いたり空飛んだり出来ますが、明晰夢では意識的に動けます。


 昔はVといえばVTRの略でしたが、今はVといえばバーチャルやVRを指すことが多いです。普通の夢と明晰夢の違いはVTRとVRの違いと似ています。


 バーチャルでアバターを自由に動かしてバーチャル世界で遊べるように明晰夢では夢の中で自由に遊べるんです。


 他にも予知夢、正夢、初夢、幻を見るなど夢幻で自由に遊べる夢のことを僕は「自由夢(じゆうむ)」と呼んでいます。自由夢という言葉も夢から出ました。


 夢の中では魔法が使えます。空飛んだり、夢の中の人と話したり、手から花を出して女性にあげたり、現実では会えない人と会ったり、テレパシーも使えます。そういう夢の中の魔法のことを夢魔法と呼んでます。


《素魔法》


 それに対してスマホで情報を自由に操るのは素魔法(スマホ)と呼んでます。夢魔法と素魔法は対になる概念です。


 スマホを作る企業の人がどれ程意識してるかは分かりませんが、そういうITやAIの技術というのは夢幻(ゆめまぼろし)を再現しようとする技術だと思います。夢の物質化です。


 素魔法とは夢が再現されたものです。素魔法で自分の好みにピッタリな映像が見れるのはITの力でもありますが、宇宙には心に思い描いたことが実現するという法則があるので、素魔法はそれを実現しています。


 素魔法と漢字で書くのはそういう魔法の力が働いてるという信念に基づいて言う場合です。科学でありながら魔法でもあります。


 他にもYouTubeのことは遊中部、アメブロのことは雨風呂という風に漢字で書くのも、それが魔法の力だと信じてる時の書き方です。


《夢魔法》


 僕は素魔法も楽しいけど夢魔法をもっと使えるように技を磨きたいと思います。


 空想力を磨き、楽しい気持ちで創作意欲を高め、心にありありと夢を思い描けるようにして、絵や詩や小説や歌や映像を作ります。


 夢の中で浮かぶ言葉は夢言葉、歌が聴こえれば夢歌、そして夢メロディー、夢文字なども見聞きします。


 素魔法より夢魔法の方が楽しいと思える程、楽しい夢を思い描きたいと思います。そして作った作品は素魔法に保存します。


《ポエムの世界観》


 ポエムではいい天気だと元気、雨は涙という風に天気に心があるかのような表現もあるし、「風になる」「花になる」「星になる」という風に自分が人間じゃなく自然物になったかのような表現もあります。


 詩人が風を浴びてる時にふと歌詞が浮かび、それを歌にします。それは風の声を聴いてるんです。


 風は思い出を運びます。窓を開けて季節を思い出す、いい匂いでふるさとの味を思い出す、雨で別れたあの人を思い出すという風に。


 例えば道を歩いてると景色は流れます。地上にあるものは歩くのと逆方向に流れて見えます。だけど月や星、虹などはずっとついてきます。月や星や虹もいつかは消えますが地上にあるものとは違う動きをするんです。そして幻とか心の中にあるものも物質とは違う動きで、天にあるものと同じく自分の中にあります。


 つまり天にあるものは心の中にあるものと同じなので心を表現してるように見えるということです。


 物と会話出来る人は占い師の他に詩人にもなれます。


 漢字の中にはポエムのために作られた漢字も多いです。それもそのはずポエムは宗教や科学に匹敵する一つの文明でした。


 詩人は人に言葉や文化を教える教師でした。


《魔法にかけられて》


 ディズニー映画「魔法にかけられて」ではおとぎの国のプリンセス・ジゼルがニューヨークに迷い込みます。


 ニューヨークで人に助けられ、その人の家で暮らしますが、部屋が散らかっているのを見て掃除し出します。ジゼルは歌を歌いながら掃除して、ニューヨークにいる鳥や虫やネズミたちに部屋に集まってきてもらって掃除を手伝ってもらいます。


 セントラルパークに行っても歌い出し、セントラルパークで歌っていたストリートパフォーマーが次々に一緒に歌い出してパレードになりました。


 こういう風に歌で人の心を動かすのも魔法です。


 ディズニーランドの演出などは本当に前世で魔法使いだった人がしてるらしいです。


《即興会話》


 ディズニーキャラやサンリオキャラは即興で歌います。ミュージカルも本来は歌いながら会話するものが 職業化したものです。


 昔の人は所構わず歌います。料理をしながら歌えば料理に愛を込められます。お風呂で体を洗いながら歌えば美容にいいかもしれません。花に水をあげながらも歌います。働きながら歌えば労働歌、歩きながら歌って踊り、人と出会えば歌いながら会話します。青春を謳歌するといいますが謳歌という歌い方もあったんだと思います。恋愛すればラブソングを歌い、プロポーズではセレナーデを歌います。


 昔、プレイヤーなどがなかった時代は自分で即興で歌うのが当たり前でした。そしてプレイヤーができたことで即興で歌う必要がなくなり、その代わり即興で歌う能力が失われたのかもしれません。


《本物主義》


 クリエイティブな作品には本物と演技があります。小説に実話とフィクションがあるのと同じです。


 例えば演歌は演じる歌で演歌です。演歌歌手が歌ってることを実際にしてる訳ではありません。


 でも民謡はさっき書いた通り本当に歌ってることを実行しながら歌います。


 ラップも本音を語るので本物です。


 僕の知ってるローカルヒーローは敵と戦う演技をして子供達に夢を与えます。敵と戦うのは演技ですが子供たちに夢を与えるのは事実なので本当のヒーローです。


 こういう風に演技でありながら演技じゃないというのを本物主義と呼んでいます。


《天使待ち》


 魔法陣グルグルの原作者・衛藤ヒロユキさんは話を考えるのが長いと言います。話を考えるためしばらく 横になりますが、その時間を天使待ちと呼んでるそうです。


 僕の推測ではその時現れる天使というのは描かれる前のククリちゃんかもしれません。


《魔法の呪文》


 僕の夢文字は創作文字です。夢だけでなく頭で考えて作ることもあります。


 現代では正しい文字というのが定められていますが、昔は文字を自由に作って良かった時代もありました。


 対馬にも「アヒル文字」という文字があります。


 そして文様もそうです。水玉模様、縞模様、市松模様、唐草模様などは服の模様などに使われますが、昔はそれも意味がありました。文字をアートとみなすのが文様です。服の模様は恋愛などで言葉を語らずに気持ちを伝えるなどの役割がありました。


 縄文土器の縄文などもそうです。土器が子宮、縄文の縄は蛇を表し、蛇は男性器も表します。そしてそこで作られる料理は子どもという訳です。


 魔法陣グルグルの魔法陣も女性を表し、杖が男性、出てくる魔法がその子どもを表します。


《物に性がある》


 弥生時代には物に性があると信じられていました。


 餅つきの杵(きね)が男性、臼(うす)が女性、そして餅は子どもです。稲が男性、稲妻が女性、米は子どもです。船が男性、港が女性、運ばれる品物は子どもです。


《サンリオ》


 キキララは星です。流れ星を見てお願い事をするし、辛いことがあると月を見て心を癒やし、月食や流星群など星のイベントがある度にそれを楽しみます。


 サンリオといえば食べ物の擬人化です。ポムポムプリンはプリン、こぎみゅんは小麦粉、KIRIMIちゃんはサケの切り身です。


 キティちゃんが言ってましたが、KIRIMIちゃんは工場で作られてる時に誕生し、人に食べられた時に人生が終わります。そして食べられた後に魂は再び工場で作られたばかりの切り身に宿ります。


《人生の意味付けが物に宿る》


 豊かさを表現するために物を使うことができます。


 物を大切にしたり、長持ちさせたり、優しく丁寧に扱って、洗えるものは洗って、いつでもすぐに取り出せるように整理します。


 物でなければサービスや仕事能力でもいいです。たくさん買い集めたり、売る側になったり、世の中に普及させたり、便利に使いこなしていろんな使い道を見つけたりします。


 物を愛し、物がそれに応えてくれたと解釈します。


 生活費の支払いや仕事などそれ自体に豊かさを感じてない只の手段に意識エネルギーを費やすのは時間の無駄です。自分が愛せない仕事に一生懸命になっても意味がないです。それより自分が豊かだと感じるものへの愛情表現に意識エネルギーを費やす方が豊かになります。


《物との会話》


 物と会話することができます。例えば人形に話しかけて答えてもらうという風に。


 ペットを飼ってる人ならペットの気持ちがなんとなく分かるという人は多いと思います。ペットを愛する気持ちがあるなら分かるはずです。愛の力と信じる力で気持ちが通じ合うんです。


 それとおんなじで物とも話せます。大切にされた物は持ち主を愛し、持ち主の気持ちに応えてくれます。掃除すれば運が良くなるといいますが、それも物の気持ちの力です。


 カードキャプターさくらのともよちゃんが言っていましたが、持ち物の誕生日はそれが持ち主に届いた日です。持ち物は誕生日を祝ってもらうと喜びます。


 古着は前の持ち主が大切に使ってたら笑顔になります。そしてもう十分使ったと思ったら捨てることも大切です。物にとっては自分がゴミかどうかもわからないというのはあまり嬉しくないのでもう使えなくなったら捨てましょう。


 テレパシーとは思いやりです。まず物との会話の仕方を学んだらそれ以外の知識は全て物に学ぶことができます。


《チョコレートマジック》


 日本の終戦直後、日本が貧しかった頃に子供達が米兵に「ギブミーチョコレート」と言ってチョコレートをもらいました。


 ある人はその時もらったチョコレートの味が忘れられないと言います。大人になって高級チョコとかいろんな美味しいチョコを探し回ったけどあの時のチョコの味にまさるものはとうとう見つからなかったと言います。


 つまり辛い時に味わったチョコだからこそ美味しく感じるんです。


《姿を消す魔法》


 アボリジニは人に幻を見せることができます。この能力を使えばパッと姿を消すこともできます。


 白人の軍隊や警官に襲われた時、姿を消すことでその場にいないかのように見せかければ、戦わずしてその場を治めることができます。


《キツネの葉っぱのお金》

 縄文時代、キツネは人間に食べ物の採り方を教えたと言われています。

 どういうことかというとキツネはペットのように懐きますが、食べ物は自分で採ります。植物採集や漁の仕方を人間に教えてくれるんです。それで見よう見まねで人間も食べ物を採ることができます。それを大規模にすると食料生産ができます。

 カモネギという言葉もある通り、食べ物は動植物さんに「下さい」といえば向こうからやってきます。

 そこからさらに農業も加えると稲荷神社の信仰になりました。

 僕はキツネを主人公とした小説を描きました。

 キツネは仕事も生活も何でも出来るだけ簡単なやり方をします。

 僕の夢や空想にキツネの男の子が出てきます。そのキツネは出来るだけ簡単なやり方をするという意味で「かるさくん」と名付けました。

 キツネは葉っぱで化ける力を使って人間に幻を見せます。

 幻の味を出し、安い家を高級に見せかけます。
 貧しい人とあえて仲良くなって、家などを借ります。田舎もすごく贅沢な観光地のように見せかけます。

 キツネは次のように催眠術で幻を売ります。

キツネのお店のお品書き
◯エコにいいことした気分 3円
◯お金持ち気分 1分100円(1分ごとに+100円)
◯甘〜いケーキを食べてる気分 500円
◯ほろ酔い気分 2000円
◯感動体験 2時間5000円
◯恋人気分 1日10000円

 甘〜いケーキを食べてる気分に浸ってる時、実際に食べてるのは豆腐です。

 女の子にアイドルの気分を味わわせるため自分たちがサクラになって歌を聴いたり、フラッシュモブを仕掛けます。

 売れ残りをもらってお金ももらいます。人間は売れ残り食品をお金払って捨ててるので、その処分費用をキツネがもらって処分する訳です。

 人間が要らないと言った食べ物を食べる代わりにお金は逆にもらえる仕組みを作ります。売れ残りでも美味しそうに見せかけるため袋詰め、箱詰めをカワイイデザインにします。

 次回、最終回。お楽しみに。

つづく