世界が新しくなる今を
ともに見つめるあなたへ
チューリップが花盛りです。
秋に植えたものだけでなく
おととしから植えたままのも
咲いてくれたのが嬉しい。
太陽がのぼると
花びらが朗らかにひらいて、
沈む頃には静かに閉じます。
健気です。
陽射しを恋しく思う気持ちは
私たち人間と同じ。
咲いてくれてありがとう。
ひらいた姿がまるで万華鏡のように華やか。
どこか別の世界へと吸い込まれそうです。
出版160周年を記念した
不思議の国のアリス展へ行きました。
横浜高島屋ギャラリーで開催しています。
英国マクミラン社からの
原画250点が一挙に公開されるのは日本初。
この不可思議で魅力ある物語は、小さなきっかけで生まれました。
テムズ川辺のピクニックで
ルイス・キャロルは、友人の
子供達にせがまれて即興で
お話をしてあげたのです。
それがあまりにも面白くて
その子供達のひとりである
アリスから
「本に書いてほしい」
とお願いされたのでした。
キャロルの手書き本です。
挿し絵まで本人が描いているのには驚きました。
出版時には著名な風刺画家であるジョン・テニエルに変わるので、貴重な絵でもあります
これは精巧な複製本。
原本は大英博物館にあります。
それが後に海を超えて
世界150カ国で翻訳されるほどの有名な本になるとは、
その時には考えてもいなかったでしょう。
ルイス・キャロルは"アリス"しか知られていないイメージですが多才なひとです。
オックスフォード大学を首席で卒業し、専門は数学・論理学でした。
＊写真家でもあるルイス・キャロルが撮影した8歳のアリス。
さらにヴィクトリア朝を代表する
肖像写真家でもありました。
手書き本のアリスの写真も
彼が撮影したものです。
キャロルが生きた19世紀の英国は近代化されていった時代です。
"不思議の国のアリス"は
キャロルがオックスフォード大学の数学講師をしていた時に、アリスに頼まれて本にしたのでした。
＊50代のルイス・キャロル
理数系と文系の才能が
ひとりの人間に宿ることも
あるのかと驚きます。
"天は二物を与えず"
とは言えどもキャロルに関しては二つどころではない能力がありました。
例外は何事にもあるようです。
老若男女問わず来場者がいて
人気のほどがわかります。
迷路のような演出もあり楽しめました。
夢中になり鑑賞して
ふと気づいたら三時間ほども
立ちっぱなしでした。
ひと休みすることにして
同じ高島屋にあるお店へ行きました。
ギャラリーを観た人は、飲み物がサービスされるとのこと。
私はグレープフルーツ
友達はオレンジジュースを選びました。
ここは随分昔の台湾旅行で
初めて食べた中華料理店です。
小籠包が美味しかった。
それ以来、日本の支店でも
利用してきました。
だから安心して入ったのに
残念ながら味が変わっていました。
麺をひと口食べたら
"んッ半生？"と感じて
おそるおそる食べ進むと
麺が固まってほぐしてない。
友達のも同じだったよう。
ランチタイムは、とうに過ぎて
空いてる時間帯だから急かされて作ったのではないはずです。
私のエビ麺は幸いにも
スープは出汁のきいた味で
良かった。
でも友達のサンラータンは
思ったのとは違ったようです。
頼みの綱である小籠包さえ
熱々ではなくボンヤリした味。
料理人が心ここにあらずで
作った気の抜けた料理でした。
何か事情があったのかな、
それでもプロなら影響されずに作らないといけませんね。
お会計の際は
「美味しかったです。ごちそうさま」
と言うのが習慣ですが
さすがに、ここでは言いませんでした。
もう行かないでしょう。
(味が落ちたのは横浜店だけかもしれません)
ちなみに友達とはお店を出てから味の話しをしました。
その場ではしないのが
良くも悪くも日本人らしさ。
不思議の国のアリスは
キャロルがアリスからお願いされたという小さなきっかけで生まれました。
"誰かを喜ばすために"
という行いは力を秘めていて
想像を超えた結果になるものとわかります。
🌿🌿🌿🌿空からの言葉🌿🌿🌿🌿
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